来年1月、米国に少し長めに行ってきます。米国側からのご招待でありまして、折角ですから「ちょっと言わせてもらおう」と思っていることを言ってこようと思っています。


 近年、アメリカの議会と日本の国会の接点が薄くなっているように思います。日本の位置付けの変化もあるでしょうし、日本の国会議員がそもそも内向き感が強くなっているということもあるのでしょう。国会の中にいると、「外なるもの」に対する関心が低いように感じます。内向きの論理だけで対外関係を見る現象は、どの国の議会にも少なからずあることなのですが、日本ではその傾向が強くなっています。また、在米日本大使館も議会への働きかけに苦労しているようでして、公使(大使館ナンバー2)がアメリカの議員に会おうとしてもなかなかアポイントが取れないそうです。


 今回、米国議員とのネットワークを広げておこうと思っています。既にこのブログで書きましたけど、アメリカの古臭い憲法規定によって、通商問題の規制権限は議会にありますから、(アポが成立するならば)TPP問題でも思うところを話してきたいところです。「あなた方もすべての品目、サービスをテーブルに乗せるということでいいですね?」と聞いてみたいところです。それで芳しい返事がないのであれば、TPPを検討する前提そのものが崩れるので、そんなものは止めればいいだけです。


 また、子の連れ去りに関するハーグ条約についても、「現代社会においても、日本人女性が結婚してアメリカに行くってのは大きな決断。それが子どもと日本に戻って来るというのも大きな決断。何故、そんな(二度目の)大きな決断を迫られるのか。そこには何か(例:DV)があるとは思わないか?」くらいの議論は吹っかけてみたいところです。アメリカは、日本人女性が子どもと共に日本に帰る原因としてのDVを完全に否定していますが、私はこれは調査がいい加減なだけだと信じて疑いません。


 まあ、そもそも上記のような話をする機会があるのかどうかすら分かりませんけども、そもそも、それなりの関係がある議員を何人か持っておくことは大事なことですからね。有効に活用してくるつもりです。別に向こうの招待だからといってアプリオリな親米派になるつもりもありませんし、極めてクール・ヘッドで行ってくるつもりです。