最近、党内の議論に関して「緒方さん、独自の戦いですね」と言われる機会が複数回ありました。まずは「復興財源」の議論、そして最近では「TPP」の議論です。


 どうでもいいことなのですが、えてして選挙の業界では情勢分析で「独自の戦い」と評されると、大体どういう位置にいる候補者なのかということについて相場観があります。「安定した戦い」だと●パーセントのリード、頭一つ抜け出るだと●パーセント、特にそういう表現無く並べて書かれ、名前が先に書いてあると●パーセントのリード・・・、みたいなあれです。その中で「独自の戦い」と書かれると、まあ、一般的には相場観がはっきりします。


 まあ、私についてはそういう意味合いではなく、単に「周りにいる方々とは違った主張をしている」というだけなのですけど、何となく「独自の戦い」と言われると、「うーん、自分の位置付けはそうなのか」と変に納得してしまいます。


 「独自の戦い」をやっていると、色々なことを言われます。「●●の手先」みたいな形容をされたこともあります。「失礼な話だよな、それって」と思いますが、そういう時も前向きに「独自の戦い、独自の戦い・・・」と自分に言い聞かせるようにしています。


 私は一般論として「国」の立場に立ってモノを言うようにしています。昨年の事業仕分けの時もそうでした。私が主査を務めているチームで、地元案件が批判的な視点から提起されようとした時、周囲のメンバー(同僚議員)から「緒方さん、地元案件ですけどいいんですか?」と気を遣っていただきました。私からは「止めてほしいと私からお願いすることはしません」とお伝えして議論を継続していただきました。辛い選択ではありましたけども、主査がそういうことを言い始めると全体がおかしくなると思った上での決断でした。


 そういう一言居士でありたいと思います、これまでも、そして、これからも。