最近の経済政策の中で「あーあ」と思ったことがありました。時間があまりないので簡潔に書きます。


 それは通貨政策です。中身については、色々な話があるでしょうからあまりゴチャゴチャ論評しません。先日、円高が進んだ際、総理が財務大臣と「対応策について協議」ということで会談しました。私は「ああ、何か対策が出てくるんだな」と思っていたのですが、結果としては「今後、対応策を策定していく」でした。結果として、その直後から円が買われて円高が進みました。


 普通、総理と財務大臣が円高対策で協議に入れば、マーケットは何らかの対策案が出てくることを期待するはずです。私でも「何が出てくるのかな」と期待します。それで具体策が出て来なければ、そりゃ誰でも円買いに走ります。マーケットとの対話というのはそういうものです。ちょっとしたメッセージがどう受け止められるかを考えれば、そもそも、会いに行く前に財務省と官邸で「協議した結果、このラインで出しましょう」くらいは調整しているべきものです。「あれ、何だったのかな?」と今でも思っています。


 まあ、そんな益のない批判はともかくとして、実は今、一番大きな景気対策は多分「円安誘導」ではないかと思います。アメリカなんてのはG8での連帯などなんのその、輸出産業に活路を見出すためにどんどんドル安に誘導しています。日本はどうもG8で波風を立てたくないのか、そういうところで強引さが足りないような気もします。


 G8では誰も日本の面倒なんて見てくれません。欧米というのはそういうところです。生真面目な日本だけが損をしている現状を打開する策を聞きたいところです。