最近、英語を話す機会がありました。「日本の核戦略」というとてつもないテーマで会話したため、あまりのたどたどしさに恥ずかしくなりました。これからは英語をもうちょい勉強しないと恥をかくと思い、その気になり始めています。昔は英語とフランス語で平気で激しい言い合いをしていたので感さえ戻れば何とかなる、と楽観的になるようにしています。
ところで、英語が下手だと恥をかくという例として、いつも私が思い出すのはこの演説 です。欧州憲法に関する、フランスのラファラン首相(当時)の発言です。言っていることをそのまま書きだすとこういうことです。
"Le oui a besoin du debat pour gagner"
(賛成を勝ち取るためには議論が必要だ。)
ということを言った後に、英語では何故か、
"Win the yes needs the no to win against the no."
となっています。英語の方も同じことを言っているつもりなのでしょうが、どう訳しても真っ当な日本語にすることが出来ません。
しかも、この意味不明な英語はフランスで非常に人気のある風刺人形劇でこんな感じ になっています。ちなみに、この風刺人形劇は世論形成に一定の機能を果たしており、ラファラン首相は相当に小馬鹿にされていました。
私の英語はここまでヒドいことはないのですけども、調子に乗るとろくなことがないですから。日本でもワシントンの桜並木にて、「I'm cherry」とシャレにならない自己紹介をした外相がいましたし・・・。