出典が確認できない語録なのですが、かつて佐藤榮作総理は「内閣改造をするほど総理の権力は下がり、解散をするほど上がる」ということを口にしたそうです。2回の総選挙、(事実上の留任を含みますが)3度の組閣、6度の内閣改造をやった総理大臣の至言です。


 私は麻生内閣の改造の可能性についてあれこれ言う立場ではないのですが、何となく上記の言葉を思い出しました。多分、正しいと思います。政権与党の中で「内閣改造」ということを口にする人がいるようですが、何の思惑もなく言っているのであれば物事が見えていないし、何かの思惑があって言っているのであれば、その思惑は何なのかを推理したくなりますね。


 まあ、現場でやっている身からすれば、もう任期満了と大して変わりはありません。「解散」はもはやカードになっていません。麻生総理も言っていましたが「あとは誤差の範囲内」です。更に、内閣改造したければすればよし、そういうことへの関心はもう全くありません。あとは、社会科学的に見て、「こういう状況において内閣改造すると世の中はどう動くのか」という観察対象としての興味が残るだけです。


 そんな気分です。なお、淡々としているわけではありませんので誤解なきようお願いします。激戦地なので、使える集中力に限界があるだけです。