題は意味深ですが、別に11年前のノスタルジアではありません。


 私はこれから「選挙」という荒波に出ていきます。この福岡9区という地域は、「10万票」という数字が色々な意味で分水嶺になってきます(なお、私が10万票を目標に置いているという趣旨ではありません。)。この10万票というのが、どういうことなのかということを冷静に考えてみました。


 投票に行こうとすると、この地域では通常家を出て、投票して、帰宅するまで平均的に大体1時間くらいはかかります。ということで強引に「1票にかかる時間=1時間」と計算するとします。そうすると、10万票というと10万時間になります。10万時間というと、大雑把に計算して4150日くらいに当たります。これは11年と4ヵ月強くらいになります。


 10万票という次元に至ろうと思うと、そこに要する時間数は、一人の人間の人生になぞらえると11年強の時間に相当するということになります。それだけの時間を費やしてもらえるように、毎日頑張っているんだなという風に思います。


 そういう風に考える時、改めて1票1票の積み重ねの重みというものを再認識しました。選挙で選んでもらえるというのが尊いことなのだと感じます。11年前の1998年、私はアフリカにいました。その後、色々な紆余曲折を経て今、こういう立場にあります。自分はその11年の時の長さを超えていかなくてはならないのだと決意を新たにしています。


 根本のところで、支離滅裂で変な発想なのかもしれませんが・・・。理屈臭いと言われる私も、時折感傷的になることがあるわけです。