最近、ウェブ上で講師派遣を斡旋する会社の方から「ブログを見ました。講師登録しませんか。」というお誘いのメールが複数来ました。


 「そういう斡旋業がビジネスとして成り立つんだなあ」と着眼点に感心してしまいました。そして、そういうサイト内を覗いてみたのですが、ちょっと、いやかなりビックリしました。講師料というのはそんなに高いのか、ということです。ちょっとした講演でも30万~50万といった価格が設定してあるんですね(しかも、価格設定は自己申告)。最低ラインでも10万くらいです。


 私の感覚では「30万円も出して拝聴しなきゃいけないような話題を持っている人って、そんなに多くないんじゃないか」と思っています。何人か知り合いが講師登録しているのを発見したのですが、「あなたに話してもらうために30万円(+交通費等)ねえ・・・・、ふーん・・・・」という感想が口から出てきそうです。松屋で「今日は奮発してカルビ焼肉定食にするか、それともカレーにしとくか」というところで30秒くらい考え込むくらいピーピー言っている身としては、その感覚の違いに驚かされます。


 もっと言うと、私は30万円の価値のある話をする自信がないんです。30万円といえば、最低賃金で働く方が1日8時間で50日強働いて稼ぐくらいの金額ですね。私の話1時間半がそれに見合うと思えないわけです。更には、私ができる話の大半は外務省時代に得た知見の発展系ですから知識の原資は税金です。あまりそういうのでお金稼ぎするのは、私の流儀ではありません。


 ある方に「ちょっとした資金稼ぎにいいんじゃないの。やってみれば?」と言われたのですが、やっぱりやれないですね。この辺りがもう少しガツガツしていれば、日々ピーピー言わないんでしょうけど。