最近、政党の総支部代表になってからカラオケに参加する機会が増えています。基本的に音痴の方に近いところにいるのですが、声はでかいのでとりあえず大きな声で歌うようにしています。
ただ、どうしても高齢の方とのカラオケが多いので、歌う歌には気を使います。演歌の方が接点があるので、幾つか「私でも何とかサマになる演歌」を覚えて歌うようにしています。最近、練習しているのは北島三郎の「母のふるさと」。これはスタンダードナンバーとまでは言えず、かつ相当に難しい歌なのですが、かつて外務省条約課で北方領土問題をちょこっとだけ担当していたことがある者からすると、聞いて涙なしにはいられない良い歌です。外務省ロシア課のテーマソングにしてもいいくらいです。
そんな中、先日、私より若い人達とカラオケに興じる機会がありました。なかなか面白い会だったのですが、私は演歌慣れしているのでそういう場でも演歌にトライするわけです。私が8歳くらいの頃の歌、「奥飛騨慕情」を披露したところ、場がシーンとしてしまいました。ちょっと世代が違いすぎたみたいでした。仕方ないので、レコ大を取った近藤真彦の「愚か者」にトライしたら、更にシーンとしておじさん振りを否応なしに示してしまいました。
少し言い訳をすると、私は1995年から1999年まで外国生活をしていたので、その間のヒット曲が完全に抜けています。私が外国に出る前に流行っていたのがスピッツの「ロビンソン」でした。安室奈美恵はまだスーパーモンキーズとユニットを組んでいましたが、帰国したらスーパーモンキーズは「MAX」になっていました。帰国後も外務省で夜遅くまで働いていたので、SPEEDなるグループの存在を認識したのは、実は解散時でした。すっかり「時代に取り残されたおじさん」化しているわけです。
そういう私ですので、若い人達について行くのがちょっと難しくなっています。仕方ないので、上記の若い人たちとのカラオケの後、反省してCDショップに行きました。「やっぱ、ここはジャニーズかな」と思い、ジャニーズ系に手を出そうと思いましたが、これまた知っている曲が限られます。その中でも「これなら何とか許容範囲」と思える、トラジ・ハイジ(国分太一と堂本剛)の「ファンタスティポ」とTOKIOの「宙船」に手を出してみました。
・・・しかし、35歳のおっさんがジャニーズ系のCDだけを2枚買う姿は若干微妙なものがあります。しかも、レジのお姉さんは20代のうら若き女性。かなり気が引けてしまいました。
仕方ないので、聞かれもしないのに「いやー、娘がですねぇ」、余計な言い訳をしてしまいました。まだ、子どももいない身ではありますが、何となくそういう言い訳をしないと場持ちがしないような気がして、適当に嘘をかましてしまいました。
そんな自分がいじらしくなる今日この頃です。