最近、ある人に2つのことを言われました、「誠実であり続けるためには強い精神力が必要である」、「常識を身につけるのは難しい」。身につまされました。


 常に誠実であり続けるためには、自分をきちんと律する必要があります。私は比較的感情の発露がそのまま出やすい人間で、時に癇癪ダマが破裂するように怒ったりすることもありました。私個人を知る人で、私が激しく吠えているのを見たことがある人は少なくないでしょう。更には、眠い時は気が短くなりがちでした。単に自己を律する精神力が下がってきている時は沸点が低い状態だったわけです。そういう自分を最近見直すようにしています。その矢先に「誠実であり続けるためには強い精神力が必要である」などと言われたものですから、かなり肝に銘じるようになりました。最近は何があっても「ガマン、ガマン、試練、試練」と言うようにしています。そのせいか少し白髪が増えました。


 2点目の「常識を身につけるのは難しい」。これも「ホントに難しい」と思います。世の常識をきちんと身につけている人にたくさん出会いますが、自分で実践しようとするとその苦労が身に沁みます。永田町(政界)と霞ヶ関(官界)の中ではとても少数派でした。両方ともトラウマ、コンプレックス、競争意識、妬み、僻み、やっかみといったものが渦巻く世界なので時に普通の感覚を忘れてしまうのです。常識というのはすぐには身に付かないもので、これまた個人の弛まぬ鍛錬が必要です。ただ、常識の中に自分を強引に押し込んでしまうのも良くないような気がしているので、バランスを考えながら常識を弁えるよう努めています(それ自体が常識的な行為なのでしょうが)。


 「30半ばにもなって、『誠実』と『常識』なんておまえはアホか」と叱られそうですが、ここ数ヶ月の大きな課題にしています。