ここ数ヶ月、北九州市内を愛車「もりりん号(キューブ)」で駆けることが多いです。特に超早朝とか夜遅くなることも多く、そういう時は周囲に家屋がない場所ではBGMを大音量にする癖があります。


 先日も夜11時、小倉から八幡西区に戻る時のことでした。すっかり車も少なくなった国道3号線バイパスを調子よく駆けていきました。音楽はBOOWY。「B・BLUE」、「Marionette」、「季節が君だけを変える」、気分は青春真っ只中です。超大音量で気分よくバイパスを進みます。


 アフリカに住んでいる時も大体同じでした。当時、何故かCDラックに入っていた「松田聖子ベスト」がお決まりのパターンでした。西アフリカに珊瑚礁はありませんでしたが、青い空と遥か広がる大西洋が「青い珊瑚礁」にピタッと合っていました。


 まあ、そんなこんなでBOOWYを超大音量で流しながら気分よく走っていました。


 ・・・すると、隣に警察のバイクが・・・。「横に入れ」と合図を出しています。


 「Hmmm、スピード違反か?けど、前の車に付いて行っているだけだしな。勿論、飲酒はやってないし。何故、オレだけなのだ?ここで違反を取られると、また減点か。この前、スピード違反で3点減点されたから危ないよなあ。」、色々な不安が頭を巡ります。とりあえず、音楽の音量は下げます。氷室京介はすっかり静かになってしまいました。


 こういう時は色々なことを瞬時に考えます。スピード違反と言われた場合、単なる検問だった場合、実は口が臭くて(そういう事実はないと思いますが)誤ってアルコールが検出されてしまった場合、色々な可能性を考えながら対応の仕方を想定します。緊張度が高まります。


 車を路肩に止め、窓を開けます。警察官のお兄さんがつかつかと寄って来ます。緊張の一瞬です。


 ・・・「あのねー、君、うるさい。もう夜遅いんだから。」


 単なる騒音源となっていたようです。大失態でした。今後は氷室は静かにさせることにします。