「この物語はある学園の荒廃に戦いを挑んだ熱血教師たちの記録である 高校ラグビー界において全く無名の弱体チームが荒廃の中から健全な精神を培い わずか数年で全国優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を余すところなくドラマ化したものである。」


そう、スクール・ウォーズの冒頭のフレーズです。人生33年生きてきて、このドラマ以上に感動するドラマはありません。何と言っても盛り上がるのは麻倉未稀の「ヒーロー」でしょう(http://youtube.com/watch?v=fZeu1EfH4S8&search=%22School%20wars%22 )。元々は映画フットルースのサウンドトラックとしてボニー・タイラーが歌っていた曲(http://youtube.com/watch?v=HHgIIkHKOWk&search=bonnie%20tyler )なのですが、まあ日本人的には麻倉未稀のカバーの方がよくできていると思います。


このドラマについては、色々思うことがあります。イソップが上野のアートネイチャーで働いているとか 、岡田奈々はとても美人だと思うがドラマの中で(一度だけ)女学生の設定でブルマ姿で出てくるのは如何なものかとか、全国大会優勝メンバーの清川君は若くないとか、まあ本当に色々なことが思い出されます。


幾つかとても思い出してしまうフレーズを残しておきます。


【相模一高に109-0で負けた後、滝澤監督怒るの図】

「俺は他人を顧みない優等生よりも、お前らの方が好きだ。しかし、今日のお前ら最低だ。それはラグビーをなめているからだ。生きるってことをバカにしている。いま自分がやっていることを、ひたむきにやらないで、この短い人生でいったい何が出来ると思ってんだ。よく考えて見ろ!相手も同じ高校生なんだ。同じ歳、同じ背丈、頭の中だって、そう変わらんだろ!それが何で109対0なんて差がつくんだ。お前らゼロか!ゼロな人間なのか!いつ何をやるのもいい加減にして、一生ゼロのまんま終わるのか!それでいいのか!お前らそれでも男か!悔しくないのか!玉川!脇田!森田!」


【恩師が滝澤賢治に伝える言葉】

「賢治、愛とは人をおもいやるということや。相手を許し、信じ、待つということ、其れが愛というもんや。」


【最終回、決勝戦の残りあとわずかで、エース平山をパスから飛ばす時のアイコンタクト(その後決勝のトライ)】

清川「誠、お前を飛ばすぞ」
平山「頼む」


ともかく泣けます。


原作は馬場信浩の「落ちこぼれ軍団の奇跡」。京都の伏見工業高校で起こった話をベースにしたノン・フィクションです。ドラマほどには劇的ではありませんが、とても感動します。この本で描かれる山口良治監督の姿には今でも胸打たれるものがあります。時折読み直しては感動を新たにしています。


「我もかく熱くなれるか」、結構自分自身の課題にしています。


DVDでも出ているようなのでレンタルで見てみては如何でしょう。絶対に感動できます、スクール・ウォ-ズ。