(最初にお断りしておきます。以下の文章は私よりも年が下の人には理解しにくいと思います。)


好きな歌ですけど、別に定型はありません。


ただ、最近はちょっと演歌が良いと思えるようになりました。密かに家で「越冬つばめ」とか「石川さゆりベスト集」みたいなCDを聞いてたりします。私が生まれる前の「伊勢佐木町ブルース」なんか聞くと、ちょっとシブい気分になります。少し人間が情緒的になっているのかもしれません。


やっぱり、青春時代だった80年代の曲には思い入れがあります(1985年中学入学、1988年高校入学)。中学時代から勝手に私は自分のテーマソングとして、渡辺美里の「Teenage Walk(http://www.youtube.com/watch?v=ylWRn4c18-o&mode=suggested_some&search=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E7%BE%8E%E9%87%8C )」という曲を設定していました。あまりヒットした曲ではないのですが、何となくお気に入りだったのです。しかし、気が付いてみたら既に「Teenage Walk」どころではない年になっていました。ちょっと残念です。ということで、3年前くらいに自分のテーマソングを同じく渡辺美里の「10 Years」に設定しなおしました。これなら爺さんになるまで大丈夫です。10年前、私はフランスにいました。10年後、私は何をしているでしょうか(私は上島珈琲の回し者ではありませんが、このCMが好きでした。http://www.youtube.com/watch?v=E-9iPhbONjg&search=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E7%BE%8E%E9%87%8C


しかし、感性というのは移りゆくもののようで、昔聞いて感動した曲を最近聴いても感動しなかったこともあります。高校時代はスウェーデンのデュオ「ロクセット」が好きだったのですが、この年になるとロクセットを聞いてもあまり揺れ動かされるものがありません("The Look":http://www.youtube.com/watch?v=x9A00K8UdWw&search=The%20Look )。Richard Marxの最大のヒット「Right Here Waiting(http://www.youtube.com/watch?v=UNxnM5S31aU&search=Right%20Here%20Waiting )」は、何となく「うーん、今のオレの感じとは違うな」と思います。グラミー賞を取ったLinda RonstadtとAaron Nevilの「Don't know much(http://www.youtube.com/watch?v=_5UhDQNg-iQ&search=Don%27t%20know%20much )」もかつて高校2年生の頃非常に心動かされたのですが今聞くとそうでもありません。貴重な感性が失われたようでちょっと残念です。逆に今でも「Welcome to the jungle(Guns'n'Roses)(http://www.youtube.com/watch?v=RdYGHhERJGQ&search=welcome%20to%20the%20jungle )」を聞くと3秒で最高潮に到達しますし、最近、エミネムがサンプリングして有名になった「Toy Soldier(Martika)(http://www.youtube.com/watch?v=rdz4WCw8TJM )」を聞くと、麻薬問題をしみじみと考えます。中学校時代から変わらず「ペット・ショップ・ボーイズ」は好きです(が、私はホモではありません。)。まあ、この違いは何なのでしょうね、よく分かりません。


そういえば、大学時代、音大の女性に「モーツァルトの曲でどういう曲が好き?」と聞かれて、「うーん、モーツァルトと言えば、やっぱりFalcoの『Rock Me Amadeus(http://www.youtube.com/watch?v=ey9ie1L4Z1g&search=rock%20me%20amadeus )』だろ?」と答えて、すっかり場が白けてしまったこともありました。結構、正直な感情の吐露だったんですけどね。私のエスプリは理解してもらえませんでした。


と、あれこれ書いたのですが、最近はいわゆる「ワールド・ミュージック」と呼ばれるジャンルが好きです。つまりは「英米系でない人達が歌う曲」ということです。家にはチベットからカーボ・ヴェルデまで色々なガラクタのようにも見えるCDが散乱しています。ということで、二つだけ「イケてる」と思っているシンガーを紹介しておきます。一人目の名前はFaudel。北アフリカの「ライ」と言われるジャンルの曲を歌います。日本では彼のCDはあまり売ってませんが、フランスと北アフリカでは大人気です。「Baida」という名前のCDがイケてます。もう一つはCesaria Evoraの「Cafe Atlantico」、カーボ・ヴェルデ生まれの彼女が歌うアフリカとブラジルの融合した音楽は渋いです。イメージとしては、J-Waveで日曜夕方にやっている「サウジ・サウダージ」の雰囲気にちょっとアフリカのテイストを加味したといったところでしょう。