私がライフワークにしているもの、それは「世界遺産めぐり」です。2000年くらいから世界遺産に目をつけては旅行していました。出張の機会を利用してかなり強引に行った世界遺産、在外勤務時代に同期のところに押しかけて迷惑をかけながら行った世界遺産もあります。一応、今の目標は「死ぬまでに100個」です。


日本:原爆ドーム、法隆寺、奈良、京都、日光東照宮、首里城
中国:ラサのポタラ宮、万里の長城、天檀公園、頤和園、明・清の皇帝墓群、紫禁城
フランス:フォンテーヌブロー、モン・サン・ミッシェル、リヨン旧市街、セーヌ川沿い、シャルトル、ストラスブール、ロワール川沿いの古城、カルカッソンヌ、ヴェルサイユ宮殿
ベルギー:ブラッセル大広場、ブリュージュ
ドイツ:ライン川上中流
イギリス:キュー・ガーデン、ロンドン塔、ウェストミンスター宮殿、グリニッジ天文台
ポルトガル:ポルトー、エヴォラ
オーストリア:シェーン・ブラン王宮、ウィーン旧市街
ロシア:クレムリン
セネガル:ゴレ島
マリ:ジェンネ・モスク、バンジャガラの崖
タンザニア:ザンジバル、ンゴロンゴロ国立公園
ウズベキスタン:サマルカンド、ボハラ、イチャン・カラ
トルクメニスタン:メルヴ
トルコ:イスタンブール
イラン:イスファハーン、ペルセポリス
ヨルダン:ペトラ
イスラエル:エルサレム旧市街
エジプト:ピラミッド、カイロ歴史街
パキスタン:タキシラ
インド:タージ・マハル、アグラ・フォート、ファーテフプール・シークリー、クトゥブ・ミナール、フマーユーン廟
ネパール:カトマンドゥ市内
スリランカ:ポロンナルワ、シッギリヤ、キャンディー、ダンブッラ
メキシコ:チチェン・イツァ
グルジア:ムツヘタ
アルメニア:エチュミアジン、ゲグハルト寺院、ハグパト・サナーヒン両寺院


ということで、現在65個。こうやって眺めてみると、渋いものが結構あるのと同時に、「ちょっとこれは世界遺産とは言えないのでは」と思えるものもあります。あと、インドのレーとか、中国のトルファンとか、「まあ遠からず世界遺産登録されるんじゃないか」と思っている場所にも行ったことがあります。


実は中南米(というか南北アメリカに縁がない)には殆ど行ったことがないので、そのあたりが弱いのです。今でも私の中南米のイメージはグロリア・エステファン、リッキー・マーティンくらいで止まっています(あと、最近で言えばシャキーラくらいです。)。


行って楽しいのはいわゆる辺境。マリのバンジャガラの崖から見渡した大地、エベレストのベースキャンプで臨んだ巨峰、ウズベキスタンのイチャン・カラで佇んだ夕べ・・・、この辺りが私の中では最もレーティングが高いです。どれも行くのに相当の気力と体力を要しますが、どれもその労力に見合ったものが得られます。行く気になったら言ってください。助言します。


今、狙っているのは中国の「客家円楼」、近いうちに世界遺産登録されます。あとは「単騎、千里を走る」で有名になった雲南の麗江(リージャン)とか、古い町並みの平遥くらいです。九寨溝、黄龍は行くぞ、行くぞと思っているうちにメジャー化(ANAのコマーシャルでもやっている)してしまったので関心を失ってしまいました。もっと足を伸ばしてもいいのなら、ニジェールのテネレ砂漠とかになりますね。基本的には陸の観光地にしか関心がないというのも私の特徴です(海はアフリカ勤務時代に十分なくらいに経験したので)。


世界遺産になると観光客が増えます(増えないところもありますが)。そうすると儲かるようになります。すると、人がスレてきます。そして、ゴミが増え、環境が荒れてきます。静かに放っておくのと、注目を浴びるのとどっちが良いのかなと考えたりもします。実はそういう遺産は誰の注目も浴びずにそっとしておくのがいいのかもしれません。ただ、これは先進国に住み観光気分で行く人間のエゴなのでしょう。我々が落としていくお金があるからこそ、保存事業ができるというのは紛れもない事実です。世界遺産、行くときはその歴史的、文化的な重みを十分理解した上で邪魔にならないようにしたいと常に心がけています。