私は宝塚には殆ど縁がありません・・・、と思っていたのですが、遠い親族に宝塚の元某トップがいます(6親等ですので、民法上も親族です。)。勿論、会ったことがないので、結局のところ縁がないのと同じです。


 ところで、本論ですが、私はかねがね「タカラジェンヌ」という言葉に疑問を抱いています。あれは恐らく「パリジェンヌ(parisienne)」という言葉から来ているのだと思います。しかし、パリ(paris)という単語には、フランス語では最後に発音しない「s」がくっついています。これに人(女性)を表す「ienne」を付すと、音として「s」が現れて、パリジェンヌになるわけです(個人的には「パリジエンヌ」の標記がしっくり来ます)。


 しかしですね、宝塚(takarazuka)にはそういうことはないので、宝塚の女優を表す言葉がタカラジェンヌ(あえて書けばtakarasienne)になることは、フランス語的にはありません。


 ここで、フランス語をそれなりに理解する私が頭をひねって、「takara」という文句を活かしつつもフランス語的な表現を模索してみました。


1. 強引にienneを付けて「タカリエンヌ(takarienne)」
2. 比較的自然な「タカレーズ(takaraise)」
3. あり得なくもない「タカロワーズ(takaroise)」


 この3つが非常に自然だと思います。いずれにしてもタカラジェンヌは不自然なのです。同様の変形をするシロガネーゼよりも不自然です(シロガネーゼはイタリア語的におそらく可能なはず)。


 昔から、色々な場所でこれを主張しているのですが、誰一人として納得してくれません。ここまで読んで「うざい」と思った方、正常な神経の持ち主です。「なるほど」と思った方はいないと思いますが、もしおられたら仲良くしましょう。