パンといえば小麦粉ですが、今、お米パンというのがあります。ベースは米の粉みたいですね。それに小麦グルテンを15%程度混ぜて作るようです。


昔、外務省にいた時食べたことがあったのですが、そのときの感想は(1) 湿り気があってずっしり重い、(2) 米の臭いがかなりする、(3) けど結構美味い、という感じでした。


2年振りくらいに食べてみたのですが、かなり改善していました。ふっくら感があって(それでも普通のパンと比較するともちもち感がありますけど)、米の臭いもあまりなく、普通のパンと遜色ありませんでした。

ただ、やっぱりプレーンのパンで売るには少しにおいがあるせいか、きのこパンやあんぱんみたいな(私が余り好きでない)「中に色々と入っているパン」になっていたのが残念でした。ああいう菓子パンみたいなの嫌いなんですよね、なんかパンが不味いからごまかしているみたいで。


お米パン、120円と少し値段が高いですけど、結構イケます。私は好きです。だけど、まだ需要がないのか、東京では農水省地下くらいでしか発見できていません。もう少し大規模に作れば原料の値段も下がるような気もします。小麦粉アレルギーのお子さんにはありがたいでしょうし。


今、コメは年間76.7万トン輸入し(農水省による一元的輸入)、国内価格との差額相当を政府が徴収しています(専門用語で「マークアップ」)。輸入米は大半をせんべいとか酒とかに回しています(食卓に上らないように)。更にそれ以上の数量分は1キロ341円というバカ高い関税で守られています。しかも、在庫に回っているコメの量も250万トン。


纏めると、日本のコメの輸入制度の特徴は

(1)国による一元輸入

(2)一元輸入分の数量設定(精米で76.7万トン)

(3)一元輸入分について差額徴収(キロ292円まで)

(4)一元輸入分は食卓に上らないよう加工用に使う

(5)一元輸入分を超える分は高関税(キロ341円)

ということです。


私が思うに、少なくとも、今のWTO貿易交渉の結果、このコメの輸入枠(正確な表現ではありませんが)と関税はそれぞれ拡大、削減されるでしょう。そのときにどういう制度を作っていって、日本のコメ農家を守っていくかを考えなきゃいかんわけです(それを拒む農水省の体質はまたいつか書きます)。


色々な制度がありうると思うのですが、私はコメ農家にもっとお金が行くような補助金制度を考えて、コメ価格を抑える、そしてコメの需要を伸ばす方策を取るというのがいいと思うのです。コメ農家に補助金を出すことには「バラマキ」と批判されそうですが、実は今農家の人の実感は「そんなに貰ってないよ」というところでしょう。今の補助金制度はインフラ系が大半なのです。農家の皆さんが直接的なモティヴェーションを持てるような補助金制度を考えることは不可能ではないと思うのですが。


それにプラスαでコメの消費を伸ばすことが必要です。そもそもコメの消費量が伸びないことにはどんな制度を考えても仕方がないはずなんですよね。お米パンがそのきっかけになればいいなあと、お米パンを食べながらぼんやり考えました。