「ドンッ!」
ある日の朝、僕の背中に何かがのってきた。
つい最近の出来事だ。
ある日曜の朝、うつぶせの状態で寝ていた僕。
何かが背中に乗ってきた感触に気づき目覚めた。
「ん?・・・・・・なんだ?」
枕に顎を乗せ、枕元の目覚まし時計を見た。
午前8時40分。
「なんだろう・・・・・・・・・。」
僕の肩のあたり。
あきらかに誰かの「手」で押されている感触がある。
しかしそれは、徐々に僕のお尻の位置へとゆっくり移動し僕から離れていった。
「なんだったんだろう・・・・・・」
そう考えていた時だ。
「ピキーーーーーン!!」
いきなり金縛りだ。
「マジかよ!」
うつぶせの状態、枕に顎を乗せ目覚まし時計を見ている状態。
もちろん目はあいている。
何故か瞼が動かない。
動くのは目だけ・・・・・。
「ドスンッ!」
何かがさっきよりも勢いよく乗ってきた。
「うわっ!まずい!」
それは徐々に僕の頭の方へ移動してくる。
「うわ・・・見ちゃう・・・見ちゃう見ちゃう・・・怖い!」
何かを見てしまうのでは?という恐怖感が僕を襲った。
移動していたものは、僕の首筋あたりで動きを止めた。
「くるなよ・・・・・・くるなよ・・・・・」
その時だ
僕の視界の隅。
いわゆる目の端っこで何かが動いていた。
ゆっくりと視線を向けた。
その何か・・・・・・
ゆっくりとではあるが長い女の髪の毛が、上からゆっくりと下がってくるのが
見えたのだ。
そう、僕の頭の上から僕の顔をのぞき込もうということだ。
「俺が何かしてやれるわけねーだろ!他に行けよ!他に!」
声など出るはずがないが、夢中でそう言い放っていた。
とにかく怖かったんだ。
「南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・・・」
とにかく無我夢中だった。
すると「フッ・・・」っと身体が軽くなり、同時に身体が動かせるようになった。
「よかったぁ・・・・」
枕に顔をうずめ呼吸を整え、僕は仰向けになり天井を見上げた。
瞬間・・・・・・
知らない女が、枕元から僕をのぞき込んでいた。
「うわぁーーっ!!」
飛び起き後ろを振り返ったが、もう女の姿はどこにもなかった。
一体何がしたかったのだろう・・・・・。
この話しは一部のマイミクさんにお話しした話です。
でも、話しは金縛りが解けたところまででした。
実はこんなオチがあったんですよw
その女が現れたのはその日だけ。
以来いつもの朝を迎える毎日を過ごしています。