色違い | 青いデニムとボーダーシャツ



バイト帰り 冷たい風を感じて
今日は音楽を聴かずに帰ることにした

葉っぱたちが色づき
光に照らされて生き生きとし始める

京都の街は秋になると活気づき
たくさんの人で溢れる

聞いたことない虫の声が聞こえてくるのは今日音楽を聴かなかったから


去年の今頃いまのバイトを始めたらしく
店長に「入って1年経つね」といわれ
時間の早さにはっとした

去年の今頃は何をしてたかな
少し焦っていた気もするけど
隣には大好きな人がいて
秋を今年も一緒に過ごせたことを
喜んでいた気もする


道行く人が標準語で話している
きっと観光客だろうな
身近じゃないひとの標準語は
なんだか鼻につく

これも今日音楽を聴かなかったから
きこえてきた一つの音だ


秋の香り、そんなのはわからないけど
京都の色はなんとなくわかるし
秋の色や思い出の色ってのも
私の中でなんとなくある

京都という街が好きで誇りを持っている

寒さがおわり人肌の恋しさも忘れた頃にはきっと大好きなこの京都の街には
私はもういない気がする


毎日の溢れてくる感情を素直に
ここに記録して記憶に残しておきたい

わたしはどの瞬間でも感動の隣にいたい