社長さんに
「どうして保険に加入されますか?または、されましたか?」
と質問しましたところ、
多くの社長が、最初にまず、戸惑います。
そして、
「万一に備えて・・・。」とか
「何かあったときのために・・・。」とか
「万一のことに巻き込まれても、会社を守るため・・・。」とか
主には、保険の対象となっている事故に遭ったとき、
困らないようにという言葉が中心になろうかと思います。
または、
生命保険の詳しい提案を受けた経験のある社長さんですと、
「退職金の積み立てです・・・。」とか、
「自分に何かあったときに、家族が路頭に迷わないため・・・。」とか
「企業防衛のため・・・。」とか、
「緊急資金の準備・・・。」とか
生命保険の加入に至った提案のことをご説明いただくことも多々あります。
では、
なぜ?万一に備えるのでしょう?
なぜ?退職金の積み立てをするのでしょう?
なぜ?企業防衛をするのでしょう?
「考えたことがない」という社長も多くいらっしゃいます。
でも、考えたことがないのではなく、
改めて言葉にしたことがないと言った方が、正確であるように思います。
特に、日本人は、その傾向が強いのではと思うのです。
なぜ?万一に備えるか?
なぜ?退職金の積み立てをするのか?
なぜ?企業防衛をするのか?
それは、企業の繁栄のためのはずです!
企業は、その発展・繁栄を、その存在の必要条件にしているからです。
逆説的な質問をします。
御社の取引先に、二年後に、会社を清算すると決めた社長がいます。
取り引きを続けますか?
自分に何かあったときには、会社を畳んでしまえばいいと考えて、
会社を発展させようとしない会社と、取り引きをされますか?
ほとんどの社長が、「NO!」です。
恥ずかしながら、自分も、そんなに強く、気づいておりませんでした。
気づかせて頂いたきっかけは、お客様でした。
退職金の積み立てとして、10年近く、保険を継続して頂いた社長が
退任して、代表権を持たない会長になられました。
一応、退職金も貰ったとのことでしたが、生命保険の解約はしてません。
どうしたのかと伺ってみましたところ、当期利益の範囲内で出しましたとのこと。
最終報酬月額 × 在任期間 × 功績倍率
で計算したら、もっと大きな金額になったはずで、
そのための生命保険だったはず・・・。
実は、そんな、似たような話が、数件ありました。
なぜだろうと、思っておりましたところ、はっ!と気づいたのです。
退職金すらも、
会社の繁栄のため、家族や家の繁栄のためにと考えていらっしゃるのかと・・・。
そもそも、社長に退職金を!という発想自体が、
社長にとっては、どうでもいいことで、
それでもなぜ、退職金を貯めて、退職時に貰うかというと、
そのお金の使い道によっては、
会社の繁栄のために、利用できるからというところが、
一番の理由だったように思い出しました。
なぜなら、退職金の話で、一番響いたのは、
退職金を低い税率で貰って、それを会社に貸し付けてもいいんですよ!
というお話だったりしたからです。
決して、そうしなくてはならないというお話ではありません。
結果として、解散を余儀なくされる会社もありますし、
退職金を、会社の繁栄のために使うことなく、
楽しい老後を過ごすこともあるでしょう。
しかし、繁栄をしている会社の多くの社長は、
自然と、会社の繁栄のために一番良い方法を、
常に考えていらっしゃっていたのです。
このような考え方を、最近の経営学では、
ゴーイングコンサーンと呼ぶようで、
日本には、昔から、「弥栄」という言葉で伝えられていたようです。
日本人の、そんな文化的な背景は、富士フィルムとコダックを対比した
話に、現れているように思います。
なぜコダックは破綻し、富士フイルムは好調なのか
このような文化的な意思決定は、良し悪しの話ではなく、
どちらが好きかということだと思います。
当社のお客様には、先代が興した事業と全く異なる事業を行い、
会社を発展させていらっしゃる社長がいらっしゃいます。
また、先代の興した事業の中から、事業の本質を見出し、
形を変えて、事業を発展させている社長がいらっしゃいます。
時代に合わせて、先代のやり方の大事な部分は踏襲しながらも
新しい方法を導き、発展させている社長がいらっしゃいます。
新しい販路、新しい提案、新しいターゲット、新しい使い方、
新しい商品開発・・・、事業はこんなにもダイナミックに変えられるものかと
経過中のご苦労を偲びながらも、その結果の素晴らしさに感動を
覚えてしまうのです。
保険は何のために入るのか?
保険は、会社が繁栄を目指す!という中心となる柱があって、
その柱に何かあったときのためのものに過ぎません。
逆説的には、繁栄を目指すという目的がない場合、
保険は、常に、あいまいな状態に置かれ、
決して、お客様のために作用しないものに成り下がってしまう
可能性が大きいとも言えるのです。
くどいようですが、
保険の目的は、会社の発展・繁栄と、継続・承継の大目的のために
加入します。その手段としての、事業防衛や、退職金積み立て、
万一の備えという目的があるのです。