名画2本「シモーヌ」「アウシュビッツの生還者」を観る | 徒然なるままに*Rain&パクヒョシンさん、そして時々俳優ヒョンビンさんを応援します

徒然なるままに*Rain&パクヒョシンさん、そして時々俳優ヒョンビンさんを応援します

好きなときに、書きます。
気がついたら読んでください。
昨日では早すぎた。
明日では遅すぎる。
だから……
いま。

皆様、台風はどうでしたか?

無事お過ごしでしょうか?


関西(大阪)は、個人的には、あの、関空連絡橋にタンカーがぶつかって、関空も水浸しになってしまった時の台風よりもまだマシ、と感じましたが…😥被害も出ているので、やはり大変な台風でしたね。


さて、今日は終戦の日です。


普段、ふわふわしている私でも、この期間はテレビでも特番を見たりしていて、やはりかつての戦争の事を考えます。


折しも日本の重鎮政治家が、『戦う覚悟』などと公言されていて😥、そんな言葉を聞くとヒヤリとします。


何だか今の日本は変な方向に行ってませんか?


それなら、戦わない覚悟だってある筈…。


防衛という言葉ばかり聞くけれど、誰も殺したくはない筈…。

でも、一旦戦争になったなら、そんな「選択」はできるのだろうか…。


ということで、はからずも、以前から観る予定にしていた「ナチス・ドイツ」戦争関連の映画を観に来ました。





久しぶりのシネ・リーブル。

ここは結構、なかなかの映画をやってくれるので、時々来ます。
同じく、Loftの下にあった名画座も、あまり他では観られないような映画も観ることができて良かったのですが、こちらは残念ながら閉まってしまいました😅。

ということで、

🍀

『シモーヌ

フランスに最も愛された政治家』

https://eiga.com/movie/99192/ 


の2本を観ました。

私が余計な事を書いてネタバレにならないよう、映画COMのページをお借りしました。下のリンクからご覧ください。

それでも、少しだけ、感想を。。。

いずれも、アウシュビィッツに収容され、生還したユダヤ人が主人公の映画です。

前者は、経済的に恵まれた善良な知的ユダヤ人家庭の末娘として愛されて育ち、16歳でアウシュビィッツの収容所に収容された経験が、彼女の生来の正義感と相まって、生き残った後も、不屈の精神で政治家となり、とうとう女性初の欧州議会議長となっていきます。
いわば、凄惨な過去をプラスとして戦後を生き抜いた人物であり、
辛酸を舐めながらも晩年まで良き伴侶に恵まれ、自伝を元に作られた彼女の生涯ノンフィクション映画と言えます。

勿論、収容所での出来事は、その後も長らくベッドに寝られないで怯える彼女の姿から、容易に想像ができる辛いものでした。

シモーヌ・ヴェイユの名前は私でも知っています🍀。
彼女はいつも弱者の立場に立って闘っていました。
そして…
今の欧州会議議長も女性ですよね。


一方、
後者は、生き残るために、自分がやむを得ず究極の「選択」を迫られて生き抜いてきたことが、戦後も悪夢となって自分の「良心」を苛むボクサーの話です。
こちらもノンフィクションです。

殺さない、戦わない、と書いた私ですが、極限状態で死ぬことになるのに、そちらを「選択」する主人公の友人のようになれるのか?
本当に戦争とはこういう事なのですよね😥😥。

主人公の息子が書いた手記を元にこの映画が作られている、ということですが、それがこの映画の余韻となっています。

それにしても、この主人公ベン・フォスターさんは、役作りのためにかなり、というか極限まで痩せて、面影も違っています。
そして、その後の役作りでまた太らねばならなかったそうで、
なんとそれだけでも凄絶な演技です😥😳😳🤣。

ちょっとお伝えしておきたいのは、アウシュビィッツからの生還者の映画ということで、多分?当時のモノも使われているのか?と思うような、沢山の死体の場面も容赦なくリアルに出てきます😥。解剖学の実習で沢山の死体を見た経験のある私でも、ちょっと堪えました。
そういうのが苦手な方には、最初から観客の度肝を抜く映像です😥😥から、厳しいとは思いますが、やはりこれは事実あった事ですから、目を逸らさずに見なければならないと思いました。

ユダヤ人収容所として、アウシュビィッツはとても有名ですが、ドイツ軍が敗戦間近となる頃、ここから更に『死の行進』としてあちこちの収容所に収容者が送られたことは皆さんも御存じだと思います。

どこかに書いたのですが、昔、私も見学したことのある、旧東ドイツベルリンのブランデンブルク州にある、ザクセンハウゼン収容所は、その一つでもあり、
殲滅対象の収容所という恐ろしい収容所でした。

シモーヌは言います。

「歴史から学ばねば、過ちを繰り返す」

これは、私もドイツで聞いた言葉でした。

シモーヌさんの足元にも及びませんが、流されない自分でいたいと思います。

是非とも機会があれば皆さんもご覧ください。




読んで下さりありがとうございます。