10日朝5時55分、牡羊座満月です。
急に寒さがやってきて、一気に季節が進みました。
体調を崩しやすい時に、満月がやってきました。
満月は満ちたところから手放しの時となります。
牡羊座の月は他者を表すディセンダントに位置しています。
サビアンシンボルは「二人のしかめ面をした独身女性」。
ひたすら自分自身の内側や鏡に映る自分自身を見つめる。
世俗的な発展や幸福を拒否し、
心の中の微細な部分までをじっくり検証する。
冷静沈着に考え、ごまかしを嫌う。
そのような意味となります。
ディセンダントにありますと
世の中の内省的な人の影響を受け
じっくり考える時となります。
一方そこに対峙する天秤座太陽はアセンダントに重なり、
同時に天秤座金星も重なっています。
太陽のサビアンシンボルは「引退した船長」。
一歩引いて問題の原因を解決する。
過去を分析し原因を突き当てる。
自分の人生を客観視し再解釈。
心理的に向き合うなどの意味があります。
表身には華やかで社交的、
自身が主役でいられる時なのですが、
人間関係において内省的な影響を受けた部分と
自身の人生の問題の原因を分析するところとが引っ張り合って、
その問題を自分事として考えた抜いた後は
手放していく満月のタイミングという事が言えるのではと思います。
この満月のオポジションを調停しているのが
5ハウスにある水瓶座土星です。
抑えた表現力、長続きするテーマに創造的可能性が内包、
といった意味となりますが、
問題にまじめに、着実に取り組むことで
手放しを安定的に遂行することができるという配置かと思います。
ただ、土星には牡牛座天王星が強く葛藤しておりまして、
風変わりな感情が差し込んでギクシャクするきらいもある時ですので
なかなか安定しづらい傾向です。
もう一つ、満月のホロスコープでオポジションしているのが
乙女座水星と魚座海王星、そして牡羊座木星です。
乙女座水星は12ハウスなので
コツコツと一人で文章を紡いだり霊感や直感を受け取る。
かなり無意識な境地です。
そこに魚座海王星6ハウスがオポジションすると、
不規則な就労姿勢の影響で
強い霊的感受性、散漫な思考、妄想的発想に翻弄される可能性も。
そこにさらに双子座火星がアスペクトして
葛藤のTスクエアが出来上がっています。
双子座火星は9ハウスで
思想や哲学に熱中する傾向が強く、
水瓶座土星が調和して持続力、集中力はあるものの、
このTスクエアの中では
早合点、せっかち、ムラ、無駄、無気力で
グルグルと迷ってしまう状態かと思います。
更に牡羊座木星6ハウスのオポジションでは
社会的な道徳意識や仕事において優遇される状況が影響し
興味が広がりすぎたり知的衝動が強すぎたり。
つまりそこでも霊的感受性が増す傾向なのです。
それらすべてを調停するのが山羊座冥王星4ハウスです。
自己の心理的基盤においての破壊と再生が促されるので、
この水星と海王星のオポジションは天意であるという事ができます。
全ては潜在意識で起きる事ではありますので、
この満月はとにかくじっくり自己と向き合って考えたら
その問題自体自身を俯瞰する機会となったと得心して
ありがたく手放していってみてください。
根底が変わっていくと思います。
意識してみてくださいね。
昨日、冥王星が半年ほどぶりに逆行から順行に転じました。
冥王星は10惑星の中で最も遠い、かつ影響の強い星。
わかりやすくはないものの確実に人生に影響します。
外界からの変容のエネルギーが世界を動かし始める。
また星詠みしていきますね。
次回は蟹座下弦の月。
次の星詠みもどうぞお楽しみに♪