「サウスポイント」よしもとばなな
買っても買わなくてもよい、
というスタンスだった
よしもとばななの新刊を見て、
(それは前から新刊台にあるのは気づいてたんだけど)
今日ふと気になって最初の一行を読んでみた。
めずらしいことに
その最初のページを読んで、
「買おう」と思った。
新刊が出たら必ず買う作家はいるけど、
数少ない私の好きな作家達はめったに新刊を出さないし、
それ以外の人達の本を買うときは、よっぽど
そのときにピンとこない限り、果てしなく悩む。
ただ、たまに、ごくたまに
書店で目があったとき、これは
なにか、がある本だとはっきり分かることがある。
そしてそれは大抵間違っていない。
一昨年、去年とそういう風に一目ぼれして
買った本は、それぞれその年に読んだ本のなかで
一番心に残った本になった。
よしもとばななは一部の熱烈な読者に支えられている、
幸せな作家だと思う。
いや、読者は多いと思うけど、内包するすべてを
熱烈に支持し、好きな作家として一番に名をあげる人々に
すごく愛されているんだろうな、と思う。
私自身のスタンスとしては、名も知られすぎた作家で、
でも名を知られすぎた作家にしては、その毎回の内容からか、
新刊が出たとしても、売り方としては
新刊台のなかで、すごくしっとりとして、ちょこんと座ってる
イメージで。いつまでもそのままのスタンスで行くんだろう、
と少し傍観して見ていた。たまに著作を手にすることはあっても、
すべて購入し、読む、という感じではない。
おりしも今日新刊、「サウスポイント」を購入し、
やっぱりその読みやすさから、1時間もかからずに読み終わり、
少なからず「読み応え」がないな、と思いながらも。
思いながらも、昨日偶然読み返していたのが、
よしもとばななの「ハチ公の最後の恋人」。
「サウスポイント」の中頃で珠彦くんのお母さんが
「マオさんって呼んでいいよ」と言うくだりの時に、
これはハチ公の最後の恋人のマオちゃん、だ!
と目の前が開けたように瞬間的にすべてを飲み込んで、飲み込まれた。
(のちにそれを示唆する、表明する箇所が続くわけだけど)
なんか嬉しくなってしまった。
こんな後日談が読めようとは、と。
よしもとばななの著作の中で
「ハチ公の最後の恋人」が一番好きなので。
いつも彼女の本を購入するわけではないのにと、
不思議なリンクもあって、まさに「よしもとばなな的な世界」に
珍しく引き込まれてしまった・・。
高校生ぶりくらいだ、これは。
しかしこの球彦くんの恋心は一種の狂気だ。
こういう風に思われたら、いったいどういう気がするものなんだろう?
今のスタンスで考えると、すごくしあわせなようにも
ものすごく不都合にも思える。
たまにある、こういうその本のもつ様々なものと、
時間や場所や自分の気持ちがほんとに偶然リンクする、
その本と自分が限りなく近くまで行ける読書は
ものすごくしあわせで、色濃く残るものだな、と思う。
この本を、またいつか読み返したとしても、
今みたいな気持にはきっとならないだろうな。
しかしこういうのって本当に少ない。
しかも、今年はこれが今年のベストになるような気がしない。
まだ、なんか出会いがあるのかなー。
まわりくどい言い回しが多いなあ。
明日は何を買おう。久しぶりに新刊台から本を買ったなあ。
サウスポイント/よしもと ばなな

¥1,575
Amazon.co.jp
買っても買わなくてもよい、
というスタンスだった
よしもとばななの新刊を見て、
(それは前から新刊台にあるのは気づいてたんだけど)
今日ふと気になって最初の一行を読んでみた。
めずらしいことに
その最初のページを読んで、
「買おう」と思った。
新刊が出たら必ず買う作家はいるけど、
数少ない私の好きな作家達はめったに新刊を出さないし、
それ以外の人達の本を買うときは、よっぽど
そのときにピンとこない限り、果てしなく悩む。
ただ、たまに、ごくたまに
書店で目があったとき、これは
なにか、がある本だとはっきり分かることがある。
そしてそれは大抵間違っていない。
一昨年、去年とそういう風に一目ぼれして
買った本は、それぞれその年に読んだ本のなかで
一番心に残った本になった。
よしもとばななは一部の熱烈な読者に支えられている、
幸せな作家だと思う。
いや、読者は多いと思うけど、内包するすべてを
熱烈に支持し、好きな作家として一番に名をあげる人々に
すごく愛されているんだろうな、と思う。
私自身のスタンスとしては、名も知られすぎた作家で、
でも名を知られすぎた作家にしては、その毎回の内容からか、
新刊が出たとしても、売り方としては
新刊台のなかで、すごくしっとりとして、ちょこんと座ってる
イメージで。いつまでもそのままのスタンスで行くんだろう、
と少し傍観して見ていた。たまに著作を手にすることはあっても、
すべて購入し、読む、という感じではない。
おりしも今日新刊、「サウスポイント」を購入し、
やっぱりその読みやすさから、1時間もかからずに読み終わり、
少なからず「読み応え」がないな、と思いながらも。
思いながらも、昨日偶然読み返していたのが、
よしもとばななの「ハチ公の最後の恋人」。
「サウスポイント」の中頃で珠彦くんのお母さんが
「マオさんって呼んでいいよ」と言うくだりの時に、
これはハチ公の最後の恋人のマオちゃん、だ!
と目の前が開けたように瞬間的にすべてを飲み込んで、飲み込まれた。
(のちにそれを示唆する、表明する箇所が続くわけだけど)
なんか嬉しくなってしまった。
こんな後日談が読めようとは、と。
よしもとばななの著作の中で
「ハチ公の最後の恋人」が一番好きなので。
いつも彼女の本を購入するわけではないのにと、
不思議なリンクもあって、まさに「よしもとばなな的な世界」に
珍しく引き込まれてしまった・・。
高校生ぶりくらいだ、これは。
しかしこの球彦くんの恋心は一種の狂気だ。
こういう風に思われたら、いったいどういう気がするものなんだろう?
今のスタンスで考えると、すごくしあわせなようにも
ものすごく不都合にも思える。
たまにある、こういうその本のもつ様々なものと、
時間や場所や自分の気持ちがほんとに偶然リンクする、
その本と自分が限りなく近くまで行ける読書は
ものすごくしあわせで、色濃く残るものだな、と思う。
この本を、またいつか読み返したとしても、
今みたいな気持にはきっとならないだろうな。
しかしこういうのって本当に少ない。
しかも、今年はこれが今年のベストになるような気がしない。
まだ、なんか出会いがあるのかなー。
まわりくどい言い回しが多いなあ。
明日は何を買おう。久しぶりに新刊台から本を買ったなあ。
サウスポイント/よしもと ばなな

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