「あれって貧血なのかな?」
「心臓発作?」
「てんかん?」
とにかく自分は子どもの頃から健康だったし、貧血の経験もないし、それがどんなものなのかも知りませんでした。
いずれにしろ、「何処かおかしいな」という「認識」と「不安」だけはあったのですが。
とりあえずは「病院は行かなきゃ」とは考えていました。
「貧血かも知れないし、内科かな」などと思いながら。
この時はまだ、「貧血」というものの症状すら理解していませんでした。
そんなことを考えているうち、当時の職場で社用車を運転して外出する機会が来ました。
運転する時間はものの5分程度。
でも、その時に休日に経験した「不安」が襲ってきました。
「そういや、この前車の運転したら変な気分になったな」
そう考えているだけで、不安で仕方がなくなりました。
変な気分になり動けなくなり、正常に戻る前に二時間以上掛かったこと。
もし同じことが起こって、その後の仕事に支障をきたしたらどうしよう。
とにかく「不安」で仕方がないんです。
車の運転するだけなのに、あの「最悪な気分」が蘇る。
車に乗ることをあまり躊躇し、職場に人たちに不思議がられるのも・・・と思い、思い切って車に乗り職場を出ました。
「何もないだろう」と自分に言い聞かせ、いつもの道のりを。
しかし、思った通り、あの「最悪な気分」になりました。
「嘘だろ、何でまた?」
「これは一体何なんだ?」
そう思いました。
というか、それしか考えられませんでした。
それでも何とか用事を済まし、這うような気持でまた車を運転して職場へ戻りました。
でも、職場へ戻ったときは立っていることさえやっとでした。
職場には「会議室」があったのですが、帰ってから何も言わず、そこへ行って突っ伏していました。
職場へ帰ってからの様子が明らかにおかしかったのか、同僚が「どうしたの?顔真っ青だよ」と、会議室へ来ました。
「何だか気分が悪くて、ちょっと休めば治ると思うから」
これだけ言うのがやっとでした。
それしか言えないというのが正直なところでしたが。
今思えば「職場の車に乗る」、「そういやこの前・・・」、「不安で仕方がない」、これがいわゆる「予期不安」なのですが。