新月を待って・・・恋愛小説紛い -6ページ目

新月を待って・・・恋愛小説紛い

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多分、私にとっての防御策だったのだ。


「母親っていうものは、本能的に娘の気持ちが判るもんなんじゃないの」

と、英が言った。



「そうかもしれない!でも‥」


まさか母に、あんたの娘は あなたと同じ年の男性と不倫をしている。
なんて言えるわけがないではないか!!


母が心配して小言が増えてきたことは気づいていた。



私も、母に悟られないようにしなくてはならないのに用意が不十分だった。

が、嘘を上手く付けない性格だから‥考えものだ。




離婚を決めた私に母が言った言葉は、

“三人の子どもたちを あなたの人生を掛けて育てあげる覚悟があるならば、離婚を許す。
再婚をしないという約束を守れるなら
子どもたちの為に離婚をしなさい”

そう言ったのだ。



それは、再婚に対しての母の偏見かもしれないが、再婚すれば、子どもたちが不幸になると考えていたようである。


ともかく、母の許しを得るために、私は母と約束を交わして離婚を決意したのだ。


その代わり、母も 大勢の孫たちの中で私の子どもたちを特別に可愛がり、時には父親の代わりをかってでてくれてもいたのだ。


そんな母に、私の付き合っている人は‥


言えるはずがない。


亡き父が帰ってきているというお盆の夕べは悲しい一日になってしまった。