風が強く心配しましたが
子どもたちはお構い無く走り回ってくれます。
ゴーカードでは、おちびちゃんまでが大はしゃぎです。
次から次へと遊具を駆け巡っています。
専務さんがベンチに腰かけられていたので、私は缶コーヒーを手渡した。
「雪乃さん、社長は とてもいい方ですよ。それに雪乃さんを大切に思われていらっしゃいます。大事にしてあげて下さいね」
「はい、ありがとうございます」
「専務さんにも、こんなにお世話になっているのに何もお返し出来なくて、手紙を書いたんですが‥私たちが帰った後で読んでくださいませんか?
」
私は、夕べ認めた御礼の手紙を専務さんに渡した。
「それから、申し訳ないのですが、これは相沢さんにお渡し願えれば助かります」
「はい、宜しいですよ。お預かりします」
「社長には内緒にしてくださいね!」
私は、そんな差し出がましいことを彼が嫌うだろうか?
多分、彼も喜んでくれるはず、そんな人だから。
でも、木っ端恥ずかしいので内緒にしておきたかった。
広い園内を駆ける子どもたちの姿が近づいてきた。
「さぁ、次はサファリパークだ!!」
専務さんが拳を掲げ、子どもたちも それに習って
「おぉー」
と、高らかに手をあげた。