新月を待って・・・恋愛小説紛い -27ページ目

新月を待って・・・恋愛小説紛い

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「逢いに行くまで、我慢してね。必ず行くからね」


「うん」


「ありがとう。孜さん」


ドアが開いた。




定刻通り、新幹線は出発した。

彼は、寂しげな顔で手を振っている。




子どもたちが居なかったら泣き叫んでいたかもしれない。



そんな心情で新幹線に乗った。


座席に着いても涙が止まらなかった。


この子たちがいなけりゃ そんなことまで考えてしまった私は、この瞬間 母に戻らなきゃならない。



バカな母親だ。




私は涙を拭い、末息子を膝の上で抱き締めた。



「お母さん、なんで兄貴は泣いてたん?」


おちびちゃんが不安そうに聞いてきた。


「さぁ、なんでだろう?
帰りたくなかったからじゃない?」




「僕も、もっと居たかったよ」




「そう、楽しかった?」




「うん!」




「じゃあ、また来ようね」




「うん!」