新月を待って・・・恋愛小説紛い -26ページ目

新月を待って・・・恋愛小説紛い

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兄貴は決して そんな気持ちで泣いたんじゃない事は解っていた。




元々、感受性の強い子ではあるが、人の気持ちを思いやることが出来る子です。



子ども心に 彼の温かい心に感謝し、その感謝の念をどう表現してよいか分からず 涙が出てしまったのでしょう。




私は、この子たちが将来、このままの素直に育って欲しいと思うのであった。




名古屋を過ぎ、京都に差し掛かった頃、彼からメールが来た。


『ゆき、今、会社に戻ってきたよ。
この四日間、僕は幸せだった。ありがとう。ゆき達とホームで別れてから涙が止まらなかったよ。航一君には内緒だよ。子ども達にいい思い出になったかな?じゃあ、気をつけてね』



私は、彼から渡された封筒に気が付き、鞄から取り出した。



思っていた以上の大金が、そこには入っていた。



『あなたから戴いたお金を見て、びっくりしました。こんな大金が入っているとは知らず、受け取ってしまったこと後悔します。
あなたからは、十分な愛を戴いていますのに申し訳なく思います。
本当にありがとうございました』


『大した金額じゃないのに、ゆきが気を遣うほどのことじゃないさ。気をつけて帰るんだよ』


大した金額じゃないって‥私の一ヶ月の給料以上だ。

私は、有り難く受けとることにした。


と、いうことで、破天荒な私の四日間は、夢のような出来事でした。


お気楽な母親に付き添ってきた三人の子どもたちに感謝し、


こんな私を温かく迎えてくれた彼に感謝し、


この旅が終わろうとしています。