新月を待って・・・恋愛小説紛い -18ページ目

新月を待って・・・恋愛小説紛い

小説紛いの恋愛ものを綴ってみましょう♪
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「胃の具合どうですか?」


「随分良くはなったが、本調子ではないんだ」


「お肉は大丈夫なの?」


「いやっ、今日は少な目にしておくよ。ゆきは、沢山食べなさい」


「あなたが戴けるもので良かったのに‥」


「いいんだよ!ゆきに、此処のお肉を食べさせたかったんだよ」


一口食べて、彼がそう言ったのも解るような気がした。

一口食べると口の中で溶けていく上質のお肉に感激した。

しかし、彼は私の半分も食べなかった。

三鷹に営業所をオープンするために忙殺の日が続いているそうだ。


そんな大事な時期に、我が儘で彼を振り回してしまっていることに猛省した。


「ゆき、何かデザート食べようよ」


彼は、全く お酒を頂けない代わりにスイーツが大好きだ。


私たちは、丸太の橋を戻りホールに入った。


ラタンのテーブルがバランスよく配置され、椰子の木で仕切られた店内は、まるで南国ムードだった。


しかし、聴こえてきた生演奏は、確かロシア民謡だった。