山小屋の灯りは、闇の中に一際目立ち富士山の位置を私に教えてくれた。
彼は、私を部屋まで送り届けてくれはしなかった。
「ゆき、ごめんね!明日の朝迎えに来るから。今夜は、ゆっくり休むといいよ」
そう言って帰っていった。
聞き分けのいい振りをした私は、寂しさを隠して
「はい、ありがとうございます。おやすみなさい」
彼の立場も考慮しなくてはならない。
彼の基盤のど真中に飛び込んで来ているのだから当然のことだ。
私は、一人になって 子どもたちの様子を伺うため、英に電話をした。
子どもたちは疲れて寝てしまっているらしい。
海遊館は、楽しかったようで、明日も行きたいなどと言っていたそうだ。
しかし、英は 明日はプールに連れていく予定だと言う。
楽しんでいるなら それでいい。
余計な話しはせず、英に、お礼を言って電話を切った。
ホテルの一室‥
誰も知らない異国の地に
独り ポツンと取り残されたような気がした。
とにかく、汗を流してベッドに入った。
彼は、どうしているだろう~
そんな事を思いながら‥日頃の子どもたちからも解放されているせいか、独り寝に慕っていた。
いつの間にか ぐっすり深い眠りに堕ちていた。
なぜなら、早朝 久しぶりに爽快な気分で目が覚めたのだ。