新月を待って・・・恋愛小説紛い -11ページ目

新月を待って・・・恋愛小説紛い

小説紛いの恋愛ものを綴ってみましょう♪
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私は、最上階にあるレストランへと向かい朝食を摂ることにした。


年若いウェイトレスさんが案内してくれた席は、オーシャンビューになっている窓際だった。


オーシャンビューと言っても 県内には海の無い。


そう!!


窓際から見える景色はパノラマ写真~いやっ、


窓枠という額縁で縁取られた富士山が見えたのだ。


まるで絵を見ているように。

私は席に着き 朝食にした。

壮大な富士は全容を惜しみなく披露してくれた。


私は その艶やかな富士に圧巻され、急に涙が溢れ出た。




彼がこよなく愛した富士

彼を護り続けた富士

彼が命を懸けた富士

まるで私の再来を歓迎してくれているようであった。


朝食も、ほどほどに珈琲を流し込み 部屋に戻り身支度をしていると、


ドアをノックする音がした。


招き入れた彼に 私は飛び込んだ。


「寂しかったろう、ゆき」

私たちは口づけを交わした。

そして、

「ゆき、ゆっくりも出来ないんだ。下で隆正君が待ってるんだ」


この日、彼は会社に出社せずに、私を迎えに来てくれたのだと思った。



専務とは、ホテルのロビーで仕事のあれこれを段取り打ち合わせをされたのでしょう。



そして、彼と私が二人きりになることを裂け、わざわざロビーに専務を寄越したのだと思った。


エレベーターが開くと、彼は会計を済ますために受付に、その様子を見ていた専務が近づいて来られた。