お正月に満面の笑顔でシロノワールを食べていた時。隣の席から、他所に嫁がれたお嬢さんがお母様に説教するのが聞こえてきた。
いつもなら気にする事もないのだろうけど、その日のわたしは自分の母の事もあって、お行儀の悪いこと、と思いながらついつい聞き耳を立ててしまった。
どうやらご両親は二人暮らし。いろんな事が衰えてきたお母様の面倒を、お父様がみられている様子で、そのお母様の姿が母と重なった。
ああ、父が生きていたらそんな風に支えあって暮らせていたんだろうな…と思うと少し羨ましくなった。
で、帰省してそれを見たお嬢さんがお母様に、もっと自分でやりなさい、とそんな感じの内容だった。
人にもよるとは思うけど、実の親に(特に同性の)厳しいのはわたしも同じ。端で聞いていて、そこまで言わなくても、と言うことをわたしも言っているんだろうな…。頭ではやさしくしなくては、と分かっていても、それができない未熟なわたしがいる。
わたしの母。いつの頃からか手が震えるようになり、一歩が出にくくなり、表情も乏しくなってきた。
昨日は某衣料品店で母にそっくりな動きの老婦人を見かけた。同行者はご主人様と娘さんとそのお子さんらしき人たち。
やはり気になって見てしまう。
老婦人の服を買いに来ているようだけれど、
「買わないなら帰るぞ!」
と急かすご主人様に
「これ?これなの?さっさと選んで!」
と言い残し別のコーナーへ行く娘さん。
一人残されたご婦人が、無表情のまま選んだ服を持っては、ゆっくり鏡の前に行く。
見ていて涙が出そうになった。
決してそのご主人様や娘さんを非難するのではない。婦人服売場が苦手なのかもしれないし、子供さんが小さくて、そちらに手一杯なのかもしれない。ましてやご家族の内情を知っている訳ではないのだから。
ただ、きっとわたしはこんな風に母に接しているんだ、と思ったら、悲しくなったのだ。今度会うときには、やさしく気長に付き合おう。そんな風に思った。
よく介護と子育ては似ていると言われるけど、なんでも直ぐに手助けをするのではなく、出来るのを待つとか見守る子育てに対して、介護はどうなんだろう。出来ないからといって取り上げてしまったら、どんどん老化が進みそうだし、かといって突き放す訳にもいかない。この辺の加減が難しいと思うけれど、とにかく顔を合わせた時には、にっこり笑って話を聞いてあげよう、やさしくしようと思った。
いずれは自分も歩む道なのだ。
いつも美味しいものだの、お遊びのことなどばかりのわたしが、珍しく真面目に最近の心境を書いてみました。
この拙い長文にお付き合いくださったお方に感謝申し上げます。







いつもなら気にする事もないのだろうけど、その日のわたしは自分の母の事もあって、お行儀の悪いこと、と思いながらついつい聞き耳を立ててしまった。
どうやらご両親は二人暮らし。いろんな事が衰えてきたお母様の面倒を、お父様がみられている様子で、そのお母様の姿が母と重なった。
ああ、父が生きていたらそんな風に支えあって暮らせていたんだろうな…と思うと少し羨ましくなった。
で、帰省してそれを見たお嬢さんがお母様に、もっと自分でやりなさい、とそんな感じの内容だった。
人にもよるとは思うけど、実の親に(特に同性の)厳しいのはわたしも同じ。端で聞いていて、そこまで言わなくても、と言うことをわたしも言っているんだろうな…。頭ではやさしくしなくては、と分かっていても、それができない未熟なわたしがいる。
わたしの母。いつの頃からか手が震えるようになり、一歩が出にくくなり、表情も乏しくなってきた。
昨日は某衣料品店で母にそっくりな動きの老婦人を見かけた。同行者はご主人様と娘さんとそのお子さんらしき人たち。
やはり気になって見てしまう。
老婦人の服を買いに来ているようだけれど、
「買わないなら帰るぞ!」
と急かすご主人様に
「これ?これなの?さっさと選んで!」
と言い残し別のコーナーへ行く娘さん。
一人残されたご婦人が、無表情のまま選んだ服を持っては、ゆっくり鏡の前に行く。
見ていて涙が出そうになった。
決してそのご主人様や娘さんを非難するのではない。婦人服売場が苦手なのかもしれないし、子供さんが小さくて、そちらに手一杯なのかもしれない。ましてやご家族の内情を知っている訳ではないのだから。
ただ、きっとわたしはこんな風に母に接しているんだ、と思ったら、悲しくなったのだ。今度会うときには、やさしく気長に付き合おう。そんな風に思った。
よく介護と子育ては似ていると言われるけど、なんでも直ぐに手助けをするのではなく、出来るのを待つとか見守る子育てに対して、介護はどうなんだろう。出来ないからといって取り上げてしまったら、どんどん老化が進みそうだし、かといって突き放す訳にもいかない。この辺の加減が難しいと思うけれど、とにかく顔を合わせた時には、にっこり笑って話を聞いてあげよう、やさしくしようと思った。
いずれは自分も歩む道なのだ。
いつも美味しいものだの、お遊びのことなどばかりのわたしが、珍しく真面目に最近の心境を書いてみました。
この拙い長文にお付き合いくださったお方に感謝申し上げます。






