米軍では、家族が使える学費が支給されます。


Gi bill と呼ばれており、


家族の学費のみに充てられるものです。



米軍人の奥様はそれを使って大学に行っていました。


日本では大学は一生に一度、高校卒業時に通うイメージが強いですが、


アメリカは、大学を卒業してもまた違う学部に入り直したり、子供が中学生や高校生になったのを機に、親は修士課程や博士課程を取りに大学に戻ったりします。


それを聞くと、日本だと

「そういう人は、よっぽど優秀な人なんだろうな」

と思われますが、


超普通な人ばかりです。



日本と違い、アメリカは厳しい大学入試がないので、


大学に入りやすいのです。


その代わり、卒業は大変ですが。


日本のように4年間通っていればまあだいたい単位が取れて卒業ではなく、

厳しい単位を積極的にとっていかないと、卒業まで10年もかかったりします。

逆に優秀な人は、2〜3年で卒業できます。


アメリカの就職活動では、

大学にどれくらい短期間で卒業できたか、

入学年月日と卒業年月日をチェックされます。


ハーバード卒でも、

卒業までに何年もかかっていたらアホだと思われますし、


それなら優秀な州立大学を2年で卒業している方が、立派な人だと思われます。




そういえば日本では終身雇用がまだ根付いていますが、比較的、昨今はそこまででなくても、


例えば日本で

警察官や児童相談所の職員になれば、

一生安泰とされ、わざわざ転職なんてしませんよね。



しかしアメリカでは、

「人生は一度きり、色々と挑戦したい」と考えが根強く、

転職はします。


優秀な職種ほど、

転職します。


後日談で書きますが、

私を助けてくれた児童相談所のキャリッサも、

あれからしばらくしてまた大学院に戻り、

一時期はオーストラリアの海沿いのレストランでアルバイトをしながら自由人になり、

今はアメリカで別の職種にいます。




例えばアメリカでFBIに入れば、

日本人の感覚なら、

もう定年までいますが、


FBIの経験を糧に、転職するのは当たり前です。




とある工場勤務のお父さんは、

子供が小児ガンを発症し、

高額な医療費が払えなくなり、

自己破産をして生活保護を受給しました。




それからお父さんは、

40歳から

貧困層向けの奨学金を申請して医学部に入学し、

小児ガン専門医になりました。



何だか映画になりそうなアメリカンドリームですが、実話です。


日本のような厳しい大学入試がなく、


大学は何歳からでもいけるアメリカではよく聞く話です。




私も夫のGi bill を活用し、大学に通うことを夫にお願いしました。




なぜなら…


見つけたからです。


ずっと勉強してみたかったことが…


音楽療法士課程



ワクワクしました。


こんな感覚、久しぶりでした。




高校を卒業し、

東京へ進学したあの日の


あのワクワクでした。



中学、高校の

やりたくもない、興味もない辛い、


テストや受験だけの為の修行のような勉強から解放され、



ついに本当に

やりたい勉強ができる。



音楽療法士は、夫に出会う20代前半の時から興味があり、

社会人になった後、わざわざお金を払って仕事の後のいわゆるビジネススクールに通ったこともあります。


しかし欧米ではずっと前から国家資格で、

大学にも専門課程がある音楽療法士、


日本では、私が興味を持った20年前から今まで、まだ国家資格ではありません。





本当は、アメリカの再就職に役立つITや経済学などの学部に通った方が良いのでしょうが…


この期に及んで、

選りすぐる分際か?

私は…


いや、


こういう時だからこそ、


やっぱり

本当に

学びたいことを勉強したい。



なぜなら

人生は

一度きり。


YOLO!!

(You only live once.)


日本人もアメリカ人も好きな言葉ですね。