※2014年12月の出来事です。



毎日不安だった私は、

アメリカで仕事を探すことにしました。


子供たちが保育園に預かっていただいている5時間内の枠で。



米軍のハローワークみたいな場所(名称は忘れました)へ行き、


妻用に、優先雇用のある枠を探しました。



そういえば沖縄の米軍基地ではマクドナルドでも、時給2000円くらいで高額と聞きましたが、


アメリカの米軍基地の優先雇用は高額というわけではありませんでした。


紹介されたのは

MWRと呼ばれる、

米軍基地内の

旅行会社のカウンター。




過去に何度も利用したことがあり、

ディズニーランドやユニバーサルスタジオの軍人割引でチケットを購入したりしました。

レゴランドのフリーパスは10ドル(約1000円)と、とても安かったです。





ちなみに以前、レゴランドの軍人割引のチケットを購入し、車のフロントポケットに入れ、

数日後にレゴランドに行ったら、何故かそこに入れたはずのチケットがありませんでした。

仕方なくレゴランドには正規料金で入場しました。


今、思えば夫が売ってしまったのでしょうか…。




話は戻り、


旅行会社のカウンターは、

年明けから仕事開始が可能とのことでした。



しかし勤務時間は、昼1時から夕方5時。

子供たちは、朝8時から昼1時まで保育園に通っていたので、

保育時間を変更できるか、保育園に相談をしなければなりません。



その足で保育園へ。


園長先生に相談をすると、


「保育時間の変更はできなくもないけど…

今、子供たちは保育園で朝食と昼食を楽しそうに食べている。

そのシフトだと、保育時間は、12時半〜5時半。

昼食は12時からだから、昼食も食べられなくなるわね…。


しかも送迎には時間がかかるから、職場に着くのがギリギリになるわよ。」




「うーん…💦」



すると園長先生から驚きの提案が…



「それよりもあなた、

この保育園で働いてみない?

Care giver として、乳幼児の面倒をみるお仕事よ。」





「えっ!

でも私は保育士の資格はないのですが…。」




「なくてもできるよ。あなた3人のお母さんだから、慣れてるでしょ。

研修期間は1ヶ月、年明けからどう?」



「ありがとうございます。

私の子供たちが近くにいるから私も安心です。」




それから翌日、児童相談所の職員キャリッサから電話がかかってきました。


「凜、保育園から連絡を受けたんだけど、あなたを年明けから、保育園で働かせたいって…。」




「うん、私もキャリッサにこの話をしたかったとこ。」




「待って、凜。

児童相談所があなたの子供たちを保育園に預けている理由は、何よりあなたの休息の為なの。」




「私は充分、休ませてもらったよ。」




「でもまだ子供たちが保育園に行き始めて約1ヶ月よ。

あなたは今まで怒涛の日々を過ごしてきた。

仕事はまた新たなストレスも生まれる。」




「仕事は楽しくやれるよ、自信がある。

私は働くことが好きなんだ。

何もしないで、ただ家にいることの方が辛い。」




「何もしない、じゃなくて、

休息するのよ。

今はあなたが元気を取り戻すことが第一よ。」




「でもね…それなら、

元気を取り戻す為に…働きたい。

働いて、自尊心を取り戻したい。」





「なるほど…、そうだったのね。


わかったわ。

でも私の一存では決められないから、

持ち帰らせて、児童相談所で検討させて。」




それから数日後、


キャリッサは

「凜、おめでとう!

あなたがお仕事をしたい気持ちは通ったわ。


ただ私も保育園に相談にいくけど、

やっぱり子供たちが保育園に2ヶ月は通って、あなたと子供たちの生活が落ち着いてからにしましょう。


つまり年明けすぐからではなく、1月の中旬から。」




「わかった、キャリッサ。

ありがとう。本当にありがとう。」