知的に愉しむこだわりのワイン会&チーズ会        千種区 名古屋 -2ページ目

知的に愉しむこだわりのワイン会&チーズ会        千種区 名古屋

毎月ワイン会&チーズ会を開催しています。
テーマに沿ってセレクトしたワインやチーズを
詳細な資料をご覧いただきながらお愉しみいただけます。

Champagne Esprit de Giraud Rose Brut NV
シャンパーニュ エスプリ ド ジロー ロゼ ブリュット


生産地:フランス北東部シャンパーニュ地方
    ヴァレ ド ラ マルヌ地区アイ村

生産者:アンリ ジロー

品 種:ピノ ノワール70%、シャルドネ22%
     +アイ村産赤ワイン8%


先日開催した世界のロゼ スパークリングワイン会
一番人気でした

ヴァレ ド ラ マルヌ地区にあるアイ村は
シャンパーニュ地方に17しかない
グラン クリュ(特級)の1つで、
モンターニュ ド ランス地区のアンボネイ村、ブジー村と並ぶ
最高峰のピノ ノワール産地として有名です。

かつてはフランス最高の赤ワイン産地として知られ、
パリの王侯貴族が畑を取得しようと奔走したとか。

現在でもコトー シャンプノワ(赤のスティルワイン)が
造られています

アイ村には歴史ある有名メゾン、
例えば、ゴッセ、ボランジェ、ドゥーツ、アヤラ、
アンドレ ロジェなどが本拠地を置いていて、
アンリ ジローもその1つです。

アンリ ジローは1625年にアイ村で創業し、
12代にわたり同じ一族で生産し続ける名門です。
家族と従業員を合わせて10名しかいないとか

アイ村に所有する約8haの自社畑で栽培している
ぶどう品種と栽培比率は
ピノノワール70%、シャルドネ30%です。

年間生産量は25万本。
・・・と言われても基準がよくわかりませんね
あの有名なクリュッグは50万本、
モエ エ シャンドンは2000万本ですから
とっても少ないんです。
そして、その25万本のうち、
日本に輸入されるのは約10%だそうです

以前はイギリスやモナコなどの王室と
一部の上流階級にだけ販売され、
一般市場への供給量が制限されていたので輸入できず、
幻のシャンパーニュと呼ばれていました

日本に初めて輸入されたのは2006年ですから、
まだ最近のことなんですね。

こんなに貴重なアンリ ジローのシャンパーニュ、
今回はエスプリ ド ジロー ロゼを飲んでみました

エスプリ ド ジローは「ジローの精神」という意味で、
2008年からリリースされているスタンダードクラスですが、
世界各国のワイン専門誌での評価がとっても高いんです
ロバート パーカーさんは90点もつけています
これが約5,000円で買えるなら、買っちゃいますよね

同じ価格帯なら、
モエ エ シャンドンやヴーヴ クリコでもよかったのですが、
私が飲みたかったので、コレに決めちゃいました

アッサンブラージュ法で造られたロゼで、
色はオレンジかかったサーモンピンク、
正直、あまり美しい色合いとは思わないのですが
希少性や評価の高さを知ってしまうと
この色に気品を感じてしまうんですから不思議です

そして、お味は・・・やっぱり素晴らしいです
ピノ ノワール独特のベリーやスパイス系の風味があり、
樽熟成ならではの複雑さと深みがあります。

世界各国の生産者がシャンパーニュに憧れ、
シャンパーニュのようなワインを目指す気持ち、
私にも分かる気がしました
4月26日と27日に
世界のロゼスパークリングワインをテーマに
ワイン会を開催しました。

参加者は26日11名、27日12名と、大盛況

フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、
ポルトガル、アメリカ、オーストラリア、
チリ、南アフリカ、日本、計10ヶ国で造られた
ロゼスパークリングワインを飲み比べてみました

世界のロゼ


「こんなにロゼスパークリングばっかり
 飲むことはないから楽しかった」

「ロゼでもいろいろあることが分かって
 おもしろかった」

「圧巻のワインリストでした。
 銘柄の選定が素晴らしかったです!」

「今回も新しい発見や驚きがあって楽しかった」

「ワインやチーズの話以外にも
 いろんな話が聞けて楽しかった」

「大変勉強させていただきました」

「とても貴重な体験でした」

・・・などなど、
みなさん、とっても楽しんでいただけたようです

私も10種類ものロゼスパークリングワインを
一度に飲み比べたのは初めてでしたが、
お国柄がワインに出ていて興味深かったです


参加していただいた方々に
今回のロゼスパークリングワインの中で

どれが一番美味しかった

どれが一番コストパフォーマンスがよかった

を聞いたところ、

一番美味しかったのは

フランス
  シャンパーニュ アンリ ジロー 9票

イタリア
  フランチャコルタ ヴェッツォーリ 5票

ドイツ
  ゼクト フーバー 4票

アメリカ
  シュラムスバーグ 3票

南アフリカ
  クローヌ 1票


一番コストパフォーマンスがよかったのは

ポルトガル
  エシュプマンテ キンタ ドス ロケス 9票

チリ
  サンタ ディグナ エステラード 8票

オーストラリア
  ドミニク ポルテ 3票

ドイツ
  ゼクト フーバー 1票

   南アフリカ
  クローヌ 1票

・・・という結果になりました

一番美味しかったのは
シャンパーニュに集中しましたが、
ブラインド(何も情報がない状態)で飲んだら
もっと違う結果になっていたでしょうね。

ですが、なんせ本数&人数が多いので、
グラスを置くスペースなどを考えると
ちょっと難しかったです

みなさん、ありがとうございました

4月26日

4月27日




ロゼシャンパーニュの生産量は
シャンパーニュ全生産量の約6%とわずかですが、
日本に輸入されるシャンパーニュの
約15%がなんとロゼシャンパーニュだとか

日本人は桜の季節になると
ロゼが飲みたくなるからなのでしょうか
・・・それって私だけ


ロゼシャンパーニュが初めて登場したのは
19世紀ごろ、パリのレストランとされていますが、
その当時はあまり美味しくなくて

評判がちっともよくなかったようです


ところが、1959年に
モエ エ シャンドン社の有名な高級ブランド
ドン ペリニョンのロゼが販売されて大ヒット

すると一気にロゼが広まり、
他のメゾンでも造られるようになりました。

1960年代からは先進国で富裕層が増え、
ロゼワインを食事と一緒に楽しむのが流行しました。

現在では華やかなお祝いの席に欠かせないなど、
すっかり定着しています。


それなのに、ロゼシャンパーニュの生産量は
どうしてこんなに少ないのでしょうか


それは手間やコストがかかるからです


醸造・熟成の過程で変色してしまうことが多いので、
ロゼ独特の美しい色合いにするのは
とっても難しいんです。

また、果皮に由来するタンニンの渋みを和らげるため、
通常のシャンパーニュより長い熟成期間が必要です。

例えば、
プレスティージュ(メゾンのトップブランド)の場合、
白なら熟成期間は5年で
なのに、
ロゼは7年も熟成させなければいけません

それだけ手間やコストがかかるので、
白に比べて高価なのです。


では、どのように造られているのでしょうか


 アッサンブラージュ(ブレンド)

通常のシャンパーニュにドサージュの段階で
10~20%の赤ワインを加えて色づけします。

醸造や熟成が終わった後で赤ワインを加えるので
変色しにくく、
生産者が望む色合いにしやすいので、
ほとんどのロゼがこの方法で造られています。

フランスではシャンパーニュだけが許可されている
ロゼの製法です。
(シャンパーニュ以外の生産地域で
 ワインを混ぜてロゼワインを造るのは


 マセラシオン(漬け込み)法、セニエ法

通常の赤ワインを造るときと同じように
黒ぶどうの果皮を果汁に漬け込んで色素を抽出し、
生産者が望む色合いになったら搾ります。

醸造・熟成の過程で変色してしまうリスクが高いです


味わいや色が強すぎて繊細さが失われないよう、
注意深く見守らなければいけません。

タイミングよく素早く
抽出する技術も求められるので、
小規模&ごくわずかの生産者
(全生産者の5%以下)だけが
この方法で造っています。

・・・と、大変なことだらけですが、
アッサンブラージュ法よりぶどう本来の香りが豊かで、
よりコクのある味わいになります



製法に注目しながらロゼシャンパーニュを飲んでみるのも
愉しそうですね

最も手間がかかりますが、
最も品質の高いスパークリングワインができる造り方は
シャンパーニュでも使われている瓶内二次発酵法
トラディショナル方式
Methode Traditional メトード トラディショナル)とも
呼ばれる方法です。

以前はシャンパーニュ方式
Methode Champenoise メトード シャンプノワーズ)
表示していましたが、
消費者が「これもシャンパーニュ」と勘違いしてしまうので、
1994年からEUでの表示が禁止されました。

現在はEU各国で以下のように表示しています。

ドイツ
 :Fraschengarung フラシェンゲールング

イタリア、ポルトガル
 :Method Classico メトド クラシコ

EU以外の特殊な表示としては
南アフリカ
 :Methode Cap Classique メソッド キャップ クラシック
1992年から表示しています。

ワインボトルのどこかに必ず表示がありますので、
ちょっと探してみてくださいね



では、瓶内二次発酵の製法です。

①原酒となるワインを造る(一次発酵)
   ↓
②アッサンブラージュ(ブレンド)
 ①をブレンドしてイメージする味にする
   ↓
③ティラージュ
 ②を瓶詰めして糖と酵母を加えて密閉する
 (ガス圧が5~6気圧になるように調整)
   ↓
④瓶内二次発酵
 酵母が糖をアルコールと炭酸ガスに分解(二次発酵)
 発酵が終わると、
 活動を終えた酵母が澱となって瓶内に残る
   ↓
⑤瓶内熟成
 炭酸ガスは熟成期間が長いほどキメ細やかな泡となり、
 ワインの中に溶け込んでいく
 澱は自己分解してアミノ酸となり、
 ワインの中に旨味となって溶け込んでいく
 (2年で70%、6年で100%還元され、独特の風味になる)
   ↓
⑥ルミアージュ(動瓶)
 瓶の側面に沈着した澱を瓶口に集めるため、
 毎日、瓶を1/8ずつ回転させながら
 5~6週間かけて下向きにし、最終的に倒立させる
   ↓
⑦デゴルジュマン(澱引き)
 瓶口を冷凍槽に浸し、澱部分を凍らせて抜栓する
 凍った澱の部分だけを瓶内のガス圧によって飛び出させ、
 澱を除く
   ↓
⑧ドサージュ
 「門出のリキュール(原酒+糖分)」を添加する
 この糖分量によって甘辛度が決まる
   ↓
⑨打栓
 瓶にコルクを打ち、針金で絞める

この方法は⑤瓶内熟成の間、
数か月から数年も出荷できませんし、
1本ずつ行程をこなしていくので
とても手間&コストがかかります

ですが、瓶内熟成によって生まれた素晴らしい香りと
キメ細かな泡がとっても魅了的


この瓶内二次発酵法では
あまりにも手間と時間がかかりすぎるので、
大量かつ安価に生産できないかと
シャルマさんが考案したのが
シャルマ方式
(Methode Charmat メトード シャルマ)です。

これは③から⑧の行程を
密閉耐圧タンク内で行ってから瓶詰めする方法で、
タンク内二次発酵方式、密閉タンク方式とも呼ばれます。

ワインが空気に触れる行程がないので、
ぶどう本来の香りを残したい品種(マスカットなど)から
スパークリングワインを造りたいときに使われます。

大量生産できるので、
価格が抑えられ、品質が均一になりますが、
瓶内二次発酵法に比べて
ガス圧は低く(3~4.5気圧)、泡がやや粗いです。

この製法で造られている有名なワインは、
イタリア北西部ピエモンテ州で
マスカットから造られるアスティ スプマンテです。


「いやいや、そこまで簡略化しなくていいでしょ~」
・・・と言ったかどうかは不明ですが
最も面倒な行程だけを効率的に行うよう、
ドイツで考案されたのが
トランスファー方式
(Transfer Methode トランスファー メトード)です。

これは⑤を加圧式タンクに集め、
⑥⑦⑧を効率的に行って瓶詰めする方法で、
シャルマ方式より泡が細かくなります。


製法を気にしながらスパークリングワインを飲んでみると
新しい発見があるかも

いろいろな製法で造られたスパークリングを
愉しんでくださいね

font-family:Osaka;mso-ascii-font-family:Osaka;mso-hansi-font-family:Osaka; mso-bidi-font-family:"Times New Roman";mso-bidi-theme-font:minor-bidi">スパークリング(発泡性)ワインの造り方には
いろんな方法があります。

A) 瓶内二次発酵法・トラディショナル方式
  (Methode Traditional メトード トラディショナル)

B) シャルマ方式
  (Methode Charmat メトード シャルマ)

C) トランスファー方式
  (Transfer Methode トランスファー メトード)

D) 田舎方式 (Methode Rurale メトード リュラル)
   ・古代方式 (Methode Ancestrale メトード アンセストラル)

E) 炭酸ガス注入方式 (Gazeifie ガゼイフィエ)


A),B),C),D) は
酵母が糖をアルコールと炭酸ガスに分解する作用を
利用した方法です。

A),B),C) は
ワインに糖と酵母を加えて密閉し、
酵母が糖を分解して発生した炭酸ガスを
ワインに溶け込ませます。

ワインを造るときに1回発酵(一次発酵)させ、
そのワインを再度発酵(二次発酵)させます。

糖と酵母の量を一定にすることができるので、
品質が安定したスパークリングワインができます



D) は発酵途中のワインを瓶詰めして密閉し、
残りの発酵を瓶内で行います。

A),B),C)  との違いは、発酵が1回だけで、
ぶどうに含まれている糖分だけで
炭酸ガスを造ることです。

この方法では
発酵途中のワインに残っている糖の量が分からないので
炭酸ガスがどれくらい発生するのかが分からず、
品質が安定しません。
瓶ごとに品質が違うくらいです


ですが、アルコール度数は6~8%と低めで、
ぶどうそのものの自然な甘さがあること、
使われているぶどう品種そのものの香りや味わいが
よく表れるのが特徴です



E) は
瓶詰めしたワインに炭酸ガスを注入する方法で、
炭酸ジュースを作る方法と同じです。

A),B),C),D) に比べて泡が粗く、
味わい深くは・・・なりにくいです

A),B),C)  の製法については
また次回

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