【前回のお話は下記リンクからどうぞ】
【前回のあらすじ】
離婚話を、ようやく夫に切り出すことができた。
しかし私の話を聞き、夫は何度も「離婚しない。考え直せ」と言い、離婚に対して頑なに承諾しなかった。
数日間同じような話をした後、私は「夫が職場不倫
していて、その証拠も抑えてある。」と話をすると、夫は渋々離婚を承諾した。
夫が離婚を承諾した後もLINEは続いた。
私はカマをかけながら、あたかも「何回も証拠を抑えている」と思わせるような言葉で夫をゆすった。
「世間一般」や「普通」や「一般的に」という言葉は、夫が私を貶す時によく使われた言葉だった。
それを今、私は夫に使っている。
きっと、夫のプライドを傷つける言葉だと分かっていたが、私はそうやって夫を追い込んだ。
不貞証拠については、ただの“家の出入り”であれば、不貞と推測される可能性は低くなる。
ただし、宿泊を伴う場合は肉体関係を持った可能性が高くなり、不貞証拠としては十分になる。
不貞証拠は私のような素人ではなく、その道のプロである探偵に依頼し、
夫の行動は調査書にしっかりと記されているので、不貞証拠として確実。
(不倫相手とホテルや自宅へ行った場合、その建物へ出入りする様子を日時も同時に記録される動画もしくは写真を撮ると“証拠”として扱われるそうです)
そして、今更「信じる」「信じない」の話ではなく。
私は不貞証拠を抑える前から、
職場女性からもらった手紙や自宅の合鍵。
約1ヶ月家に帰らず外泊していた事実や、
不倫相手女性本人からInstagramのダイレクトメッセージで、夫のことを「私の彼氏」と言われたこともあり、
夫が女性と、いわゆる“恋人関係”にあったことを知っている。
不貞証拠は私にとって保険であり、法的に有利になるように備えたものであり、それ以上でもそれ以下でもない。
それに、私が夫との離婚を決めた理由は不貞じゃない。
理由は明確だ。
夫が家族(子供達)を省みなかったこと。
子供達を大事にしなかったこと。
私への裏切りと子供達への裏切り、
罪の重さを量ることができるなら、子供達への裏切りの方が罪が重い。
浮気調査を実行した日、夫が不倫相手女性の自宅に向かう際「○○ちゃん(長女)が電話したいって言ってるけど、電話できない?」と話した時、
夫は「電話できない」と、いとも容易く娘の心を踏みにじった。
夫が不倫相手と恋人ごっこを始めた頃から、家族でのお出掛けはなくなり、
その間にもゴールデンウィークやお盆休みもあったが、家族と一緒に過ごす夫の姿は見られなかった。
これまで私が
どれだけ悩み、苦しみ、
不眠になり、
食べ物を受け付けることができなくなり、
毎日生きているような心地がしないまま、
身も心もボロボロになっていったか、
夫は知る由もないだろう。
だからきっと、
「俺は今でも好きだ」
なんて軽口が言えるのだろう。
私は離婚条件を決めるにあたり、こちらの主張をこだわり抜くと決めていた。