【前回のお話は下記リンクからどうぞ】










【前回のあらすじ】


調査2日目。

朝7時から不倫相手の自宅マンションに張り込んでもらい、数時間後には「2人でエントランスから出てきた」と報告があった。


2人はそのまま同じ電車に乗り、職場最寄り駅で一緒に降りた後、時間をずらして職場建物へと入っていった。


「夫は不倫している」その事実を受け入れる心の準備はできておらず、怒りと絶望感と、子供に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだった。










夫と不倫相手女性が同じ職場建物へと入って行ったところで、一旦調査は終了。


この後、探偵社は調査資料の作成に取り掛かっていただき、約1ヶ月ほどで完成し

完成した調査報告書は、データで受け取るかたちになっている。







調査終了となった後、私は何も考えられなくなっていた。





再構築の道を選択しても、

離婚の道を選択をしても、


どちらに決めたとしても、証拠をおさえ

私と子供たちにとって優位に立って物事を進められるようにするために、浮気調査を依頼した。




夫が不倫をしている。



分かってはいたが、それを現実に突きつけられ、頭が真っ白になっていた。





また、調査中に夫へ電話をした時、

不倫相手女性宅に居たのにも関わらず

「電車に乗ってる!」

と私にも、子供にも嘘をついたことが何よりも許せなかった。




子供を蔑ろにした。


そのことが原因で“再構築”の道を考えられなくしていた。



ただ、今すぐに離婚しても、生後6ヶ月にも満たない子がいて、保育園の申請もしていないから

今すぐに働いて生活費を稼げるわけではない。


そう考えると、再構築の道を選ばざるをえないのかもしれない。




そんな事を、繰り返し考えていた。









調査終了から数日後、探偵社の調査員さんからメッセージでの連絡が入った。



この調査員さんは、最初に面談員として来た方ではなく、調査にあたり必要な情報(夫の顔写真、仕事鞄の画像など)を送るやり取りをした方で、

面談後のやり取りは全て、この調査員さんと行っている。






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○○様 お世話になっております。

調査後、ご主人はどのようなご様子でしょうか?

詳しくお聞きできればと思うので、ご都合が良い時間帯を教えていただければお電話いたします。

よろしくお願いいたします。





調査員さんには都合のつく時間帯を伝え、調査後の現況報告をすることになった。







調査後、夫は1週間に1度ほどのペースで、生活費を渡しに自宅へ戻ってきていた。

酷い時には、1週間のうち1度も家に帰ってこず、生活費だけを送金してくる時もあった。





普段はLINEのメッセージに既読がつかなかったり、電話を掛けても出ないことがほとんどだった。




帰らない日は、LINEで簡単に


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今日いかない!明日帰る!


と言ってきたり(このLINEを送った翌日は帰って来なかった)、





住んでいる地域の近くで事件・事故を取り上げた

LINEニュースのスクリーンショットを送ってきて、



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気をつけて!


と言って、こちらを気にかけているかのような素振りをとってきたりした。




実際、子供が40度近い高熱を出した時
夫は飲み会へ行き、そのまま昼頃まで帰ってくることはなかったり、
「お前がいるから大丈夫!」無責任なことを言って、人任せにしてくることが数回あった。


その割に、夫自身が扁桃炎の症状が出た時、
私が子供たちのことばかり面倒を見ていたら「俺を優先しろ」という感じで怒ってきたことがある。



自分に甘くて、人に厳しい。

それが夫の本性だった。