【前回のお話は下記リンクからどうぞ】
【前回のあらすじ】
「夫は浮気をしてない」
その確証を得て、安心したい一心で夫のスマホを見てしまった。
そこには、複数の女性とのトーク履歴があった。
複数の女性はキャバ嬢のようだったが、私と赤ちゃんが産院から退院する前日の夜から行って、寝不足だったことが判明した。
私は夫の行動に対し悲しいと思うのと同時に、現実を突きつけられ、心が不安定になっていた。
これ以上傷つくのは怖い。
でも、今まで通り夫と過ごすことはできない。
朝方4時頃まで眠れず、私は悶々と考えていた。
伝えず、何も無かったように振る舞うべきか
それとも夫の行動について聞いてみるべきか
悩みに悩んだ結果、
この心の中のモヤモヤと疑問を夫に伝えて、夫ときちんと話し合うべきだと思った。
長かった夜が終わり朝を迎え、
夫が仕事に行くために身支度を整えている時も、私はスマホを見て知った現実について言うべきか、まだ悩んでいた。
夫がネクタイをしめている時、勇気を出して話を切り出した。
落ち着いて、冷静に、感情的にならないように注意しながら聞いたのをよく覚えています。
私「最近LINEでやり取りしてる人、誰なの?」
夫「仕事相手だよ。前にも言っただろ」
「でも、ハートマーク使ったりしてたでしょ?仕事相手にハートマーク使うの?」
「……」
「ブランドバッグとか強請られてたけど、本当はキャバ嬢なんじゃないの?」
「…スマホを勝手に見たのか?」
「最近、後ろを通るたびにLINEアプリを急いで閉じたり、お風呂にまでスマホを持って行くし。○○の態度も変わっていくから、不安で見ちゃったの。ごめんなさい。」
「うわ、まじかよ。勝手に見たのかよ。きっしょ」
「………」
「ないわ。人のスマホ見るとか。あとキャバ嬢は遊びだから。あんなの本気でやってるわけねーじゃん。駆け引きってやつを楽しんでるだけな」
「……2人目の子供が生まれて、退院前日にもキャバクラに行ったの?」
「あれは部下を楽しませるためだよ。良い事ないと仕事も頑張れないだろ。借りを作ってやってんだよ。こんなことぐらい分かれよ。」
キャバ嬢と連絡している理由には衝撃だった。
それに加えて、夫の言い分も筋が通っているようでいて、実はただの言い訳でしかないこと。
真実なのかもしれないが、そんな理由では私は納得できなかった。
そのキャバ嬢との遊びで、自分(夫)の気持ちが満たされればそれでいいのか?
そもそも、部下のご機嫌が取れれば、自分もキャバ嬢と連絡をとることはしなくても良いのではないか?
辻褄があっているようで、矛盾しているように感じる夫の言い分に、ひどく幻滅した。
私が夫の言い分を聞いて固まっていると、夫はそそくさと家を出た。
家を出た瞬間、涙が止まらなくなっていたら、子供が心配そうに私を見ていた。
子供が持ってきてくれたティッシュで涙を拭いながら「この子達のために、夫と過ごしていかなければ。」と強く思った。
優しく、私の頭を撫でてくれるこの子達には、不憫な思いは絶対にさせないと心に決めた。
その後この日の昼間に、仕事休憩中の夫から電話があり、
「朝は言い過ぎた」と謝罪のような言葉があり、この件に関しては仲直りをした。
だけど、夫の裏切りはこの1件だけではまだ終わらなかった。