死神の精度 | 足跡を振り返ってみよう

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死神の精度


 伊坂さんの本は初めて読みました。原作の映画は観た事があるんですが、それ以来読んでみたいなと思ってました。これはその中でもタイトルに惹かれたので、前から読みたい、って言うか読む!と(笑)

 登場人物達にさほど個性はないんです。どこにでもいそうなタイプばかりなんですが、それがかえって死神の個性を引き立ててます。時々人間離れしたボケをかましたり、普通だったらそこは驚くだろうと相手の人間が突っ込んでも冷静に対応したり。世の中には色んな死神が横行してますが、こういうサラリーマン的な死神もありなのかなと思いました。雨男な所と音楽好きな所も、いいスパイスになってます。
 6本からの短編になってますが一番好きなのは、一番最後の「死神対老女」です。この老女が何とも格好いいです。一見普通の人間の姿をしている死神の正体を一発で見破り、その上で顎で使ってます(笑) その理由がさらに格好良いんです。格好いいというか、切ないです。そして何気に6本の内の1本と繋がってます。それに気づいて、ますます切なくなりました。