私がたぶん高校生ぐらいの頃、本屋さんに積まれていて、
映画や日本でもドラマになったりと、とにかく反響の大きかった小説です。
私は映画もドラマも観ないまま、3年前、初めてこの本を読みました。
有名なお話なので、筋書きをご存知の方も多いと思うのですが、
知的障がいの娘を育てている今、この本はなんとも言えず重い重いテーマだったし
「いい」とか、「悪い」とか、そんな風に簡単には評せない、
けれどいつでも心に留めておきたい大切な1冊です。
もし近い将来、『我が子の障がいが治る薬』 が開発されたとします。
その薬、使いますか・・・?
私はこの本を読む前から、何度となくそんな事を考えたことがあります。
けれど、いつも辿り着く答えは同じ。
使わない・・・ 。
娘に判断能力があり、自分で障がいを治したい、と言えば、もちろん娘の意思を尊重します。
けれど、重度の知的障がい者である娘は、自分がどうしたいか、なんて言えない。
だとすれば、親が代わりに判断することになる・・・。
ならば私は、NO と言ってしまうんじゃないだろうか。
きっと、ありのままの彼女の姿は、『治すべきものではない』 と思っているから・・・。
娘がこの世に生まれた意味。彼女によってもたらされた数々の幸運、そして出会い。
今のままで、いいのだと思いたい・・・。
でも、りんりんは、健常者に生まれたかったかもな・・・![]()
一日や二日考えたからとて答えがでる問題ではないし、
絶対に正しい選択支なんて、あるとは思えない。
ただ、こんな私の考えを、ある知人に話した時に、
「いくら娘が可愛い、障がいを受け入れているといっても、それはちょっと、言いすぎじゃないか?」
みたいな事を言われました。
強がり言って本心ではないことを言っているか、
そうでなければ、わざと極論を言っているのだろうと捉えられたようでした。
理解されなかったとしても無理もないことです。
それにこれは、障がい児の親であっても、考え方が大きく別れるところかもしれませんものね。
正しい答なんて、ないんだろうと思います。
もし、まだこの本と出逢われていない方がおられましたら、
ぜひ一度、読んでみて下さい。
冒頭から数ページは、わけあって非常に読みにくい文章で綴られていますが、
それが最後に、どんな意味を持つのか。。。
心の深い深いところに刻まれる、特別な1冊です。
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