時間は止まることなど知らず
変わらぬスピードで流れてゆく
僕たちの生きる世界は
グローバルな広がりを見せ
便利さは加速していくばかりだ
街を歩く人の手に
握られているのは携帯電話
メールが肉声を越え
人の間を飛び交い
言葉が独り歩きしていたりもする
人間関係の希薄化は
隣人の顔も知らぬほどに
進行しているというのに
発達したネットワークは
遠く離れた人と人を結びつけ
会ったこともない人と人が
繋がっていたりもする
何時からだろう?
人々が仮面を被り
似たような服を着て
空を見上げなくなったのは
何故だろう?
ヘッドフォンをつけている人々は
外界の全てを遮断して
自分の世界に入り込んでいるんだ
彼らの瞳に映るのは
セピアに色褪せた街並みと
便利さの中に身を置き
便利さに踊らされている人々
欲しいものはお金さえ払えば
何でも手に出来てしまう
だけど決して満たされない
この心の隙間は何なんだろう?
この空虚な感覚を埋める術を
僕たちは知らないのだ
今まで確かにあったはずのものたちは
空っぽなものたちの中に
埋もれてしまっている
素晴らしいだけの毎日ならば
いつかその素晴らしささえも
見失ってしまうだろう
けれど空っぽな毎日は
僕らの感覚を奪ってゆくんだ
目に見えるものばかりに
気をとられている間に
僕らは本当に大切な何かを
少しずつ失っている
忙しさを言い訳にして
やらなきゃいけないことを
先延ばしにしてしまっては
全てが中途半端に
終わってしまうこともある
当たり前を繰り返す日々の中で
僕たちは当たり前すぎる毎日に
退屈しているけれど
そんな毎日を
かけがえのない時間だったと
思える日がいつか必ず来るはずだ
本当に大切なものは
いつも君の傍に在る
いつか歳をとって
「今」を振り返る時
きっとこの退屈な時間は
キラキラと輝いて見えるだろう
だから君の一秒を
大切に刻んで欲しい
君にしか刻めない
君だけの一秒を…