♪ 東京盲学校が取りまとめた点字略字(案) 【一部分】
点字は、表音文字であり、スペースをとったり、かさばったりしがちです。読むにも書くにも、<略字があると便利だ>と感じた先人たちは、英語点字に略字(縮字)があるのを参考に、いろいろと思案してきたようです。
先般、古書店から『点字略字及びユニホームタイプ』と題するガリ版刷りの冊子を頒けていただきました。
前文に「拝啓 先般募集致しました点字略字が集りました。其結果を賛否の多少に依って決定致したいと思ひます。第何号は賛成或は何所修正の上賛成と六月末まで賛成者の数と番号とを御通知下さい 各位 大正十年五月十日 東京盲学校」とあります。
本文の最初は、「第一号」として、【或・あ 間・あた 所謂・い いへども・いも 著し・いし 運動・うと 及び・お 同じ・おし 必ず・か(以下略)】というふうに略字の案が列挙されています。<あるいは>という4字を<あ>1字に縮めるというわけです。出現頻度の高い接続詞や名詞などが多いように感じられます。続けて、第二号~第十六号までグループ分けされています。結果としては、あまり定着しなかったと言えるのですが、興味深い試みです。
