「軍人援護に関する皇后宮御歌」(軍事保護院)より | 京都盲唖院・盲学校・視覚障害・点字の歴史

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     軍人援護に関する皇后宮御歌

                         

  皇后陛下に於かせられましては常に軍人援護のことに深く

御心を留めさせ給ふことは申すも畏き極みでありますが、昭和

十二年九月二十一日には出動将兵の家族及戦没者の遺族を慰め

給ふ有難き 御歌を、次いで同年十一月三十日には戦没勇士を

御弔慰あらせらるる畏き 御歌を、更に又昭和十三年十月三日

には陸海軍軍人として傷痍を受け又は疾病に罹れる将兵に対す

る尊き 御歌を御詠み遊ばされたのでありまして、 御懿徳の

宏遠なる洵に恐懼感激に堪へない次第であります。

 本院は嚮に此等の 御歌を東京音楽学校教授宮城道雄氏に委

嘱し謹みて箏曲に作曲致したのでありますが、今般之を上梓し

て斯道の諸士に贈呈致すこととなりました。どうか諸士は本院

の意のあるところを諒とせられ之が普及に努め、以て 御懿旨

奉礼の道を講ぜられんことを切望して已まない次第であります。

 昭和十四年十二月            軍事保護院

 
 

   軍人家族遺族の上に 御心を注がせ給ひ

      御詠み遊ばされたる 御歌

なくさめむことの葉もかなたゝかひの

     にはをしのひてすくすやからを

            (昭和十二年九月二十一日)

 

   戦死者の上に 御心を注がせ給ひ

      御詠み遊ばされたる 御歌

やすらかにねむれとそおもふ君のため

     いのちさゝけしますらをのとも

            (昭和十二年十一月三十日)

 

   傷痍軍人の上に 御心を注がせ給ひ

      御詠み遊ばされたる 御歌

あめつちの神ももりませいたつきに

     いたてになやむますらをの身を

            (昭和十三年十月三日)

 
 

   皇后宮御歌「なぐさめむ」 宮城道雄謹作曲 楽調子(略)

 

   皇后宮御歌「やすらかに」 宮城道雄謹作曲 平調子ヨリ(略)

 

   皇后宮御歌「あめつちの」 宮城道雄謹作曲 平調子ヨリ(略)

 
 

    昭和十四年十二月十二日印刷

    昭和十四年十二月十六日発行      (非売品)

不許複製転載 

   編者兼発行者 東京市麹町区外桜田町一番地

             軍事保護院

          代表者 数藤鉄臣

   印刷者 (略)

   印刷所 (略)

   発行所    東京市麹町区外桜田一番地

             軍事保護院