私が診てもらっている大学病院は、病院の入り口で診察前に予約確認をします。


でもこの日、乳腺外科の診察だけのはずなのにその下に、腫瘍内科化学療法という覚えのないのが書かれてあったのです。


それで診察前に結果がわかってしまいました。


あーやっぱりオンコタイプの結果悪かったんや。抗がん剤するんやー。


抗がん剤をするもしないもどちらにも決心がつかず今日の日になりました。

でもこの時、はじめて心の中が決まりました。抗がん剤しない、やめようと。


主治医からオンコタイプで上乗せがわかったので、抗がん剤しましょうと言われました。


私「ごめんなさい。やっぱり抗がん剤はやりません。」


「せっかく手術していただいて、その後の再発転移を少しでもなくすことができる可能性があって、先生がすすめてくれてるのに。」


「すみません。ホルモン治療だけでお願いします。」


主治医は、わかりました、僕たち医者は今できるいちばん良いと思われる治療を提案するだけで、それが絶対正解ではないし、正解は誰にもわかりません。


では、すぐにホルモン治療の薬をはじめましょうとおっしゃって下さいました。


私「ありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。」



帰り、薬局で処方されたアナストロゾール。


それは何かすごく大切なものに思え、ずっしりと重く感じられました。

私の命綱。

これから10年間、どうか飲み続けることができますように。