術後、主治医からもすすめられ、その上オンコタイプDXでも効果があるという結果がでたのに私は抗がん剤をしませんでした。


どうしてもしたくありませんでした。


抗がん剤を拒否と書くと、何か現代医学や標準治療そのものを否定してるみたいに聞こえるけど、そんなたいそうな理由は何もありません。


ただ、この今の何気ない日常を続けたいだけです。


治療期間は半年くらいなのだから、その後でいくらでも日常にも戻れるでしょう。


何より、命があっての日常なのだから。


たくさんの人が仕事、育児、介護、家事といくつもこなしながら治療をがんばって終えられているのをブログで知りました。



それでも決心できませんでした。



3月にひとり娘は仕事が関東方面になり、初めて離れて暮らすことになりました。

娘には手術はしたけど元気にしているママを見てもらって心配せずに自分のやりたいことをやってほしい。


趣味を楽しむ65歳になった夫は70歳まで働きたいと言って、4月から元の職場で再雇用になりました。

私はもう5年くらい前にパートを辞めて専業主婦なので外でまだがんばる夫のためにも家のことくらいはできるだけしたい。

 

走るのが大好きなウチにいるかわいいわんこ🐾とも今まで通り朝夕お散歩して、週に1、2度は行くドッグランでいっしょにボール遊びで走りたい。


今の私にはそれがどれも大事な日常。


えーたかがそんなことって、思われるかな。


そしてオンコタイプDX


私の場合、化学療法の上乗せは最高で15%でした。


この数字、人によってまったく考えかたが変わると思います。


いちばん高くてもたったの15%、それどころか、最低の1%しか上乗せがないのかもしれない、そんなふうにしか私は思うことができませんでした。


ただの数字だってわかっています。もし再発しない確率が99%だったとしても残りの1%に入ることもあります。


だから、今みんなできるかぎりのことをしているんですよね。



絶対にあってほしくないけど、再発転移してしまって、あの時抗がん剤をしていればと思うかもしれないし、そしてその時は迷わず抗がん剤治療をするかもしれません。


でも術後の再発転移をなくす為の抗がん剤治療と再発転移してしまってからのそれが全く違うものになることも知っています。



長々いっぱい書いたけど、



··········ホントはただ副作用がこわいだけかもしれへんなぁって思ったりもする。



でもきっと大丈夫。


手術でがん細胞は私の体からすべてなくなってるねんから。


そう思うことにしよう。