『私の手がしてきたこと 歯科技工士編③』
Rin.ka.kaのコスチュームジュエリーを
作っている私の手。
この手がしてきたことを
お話したいと思います。
めでたくハンドパワーが出るようになり
少しずつ
まともな仕事ができるようになった私。
良く考えもせず
『クリニックの雰囲気が素敵だったから』
と、就職したのですが
そこは
院長先生がその分野の世界トップを
走っておられる有名な歯科医院でした。
クリニックが素敵だったのは
高品質な治療とサービスを提供する事が
コンセプトだったからで
患者さんに接するスタッフへの
教育も徹底していて
非常に厳しい現場でした。
患者さんもそのような
治療を求める方が多く
お名前は出せませんが
名前を聞いたらビックリするような
有名人も通う歯科医院でした。
仕事は厳しい反面
スタッフへの待遇は厚く
定期的にパーティーが開かれたり
スタッフも常に品質の良いものを
身につけて欲しいと
誕生日にはひとりひとりに
ハイブランド品がプレゼントされ
スタッフの白衣も
デザイナーさんが直接採寸に来て
作ってくださるほどの
徹底ぶりでした。
そんな桁違いにゴージャスで
キラッキラな歯科医院でしたが
私の仕事は
地下室で地味な作業のくり返し。
職人として
一定のクオリティのものを
いかに早く作れるか
ここを考えて実行する日々でした。
元々地味な作業は大好きなので
それ自体は幸せだったのですが
患者さんと接する機会もあまりなく
私が作ったものは
はたして
患者さんの喜びになってるんだろうか?
と考えるようになりました。
ある時、
『金歯とジュエリーは作り方が同じだよ』
という話を聞いて
もっとキレイなものを作ってみたい!
と思い立ちます。
今でも
あの厳しい職場で
よくもあんなワガママが言えたなと
自分ごとながら感心するのですが
私は
上司や院長先生にお願いをして
働きながらジュエリーの学校に通うことを
許してもらいました。
まだまだあります…
つづく。
Rin.ka.ka costume jewelry
自由で繊細