旅行代理店は、①取次代理店的な、「実費・手数料的」なものから、

②自ら航空券を大量に購入し売りさばくような企画旅行的なもの「仕入・売上」的ななもの、

③純粋なチケットショップ(金券ショップに近い)ものまで、

色合いが異なる。

どこが境界線とはっきり分かれるのではなくグラデーション的に分布する。

 

国内移動の航空券を前提として、インボイス導入前後で比較すると、従業員経費精算ではなく、

会社が航空券を購入する場合には課税仕入に出来るケースがきびしくなっているのではないだろうか。 

 

インボイス導入後

 

①取次代理店方式

・航空会社 課税売上

・旅行代理店 実費+手数料売上

・利用者 媒介者交付特例を前提として、課税仕入OK または 従業員経費精算の場合の出張旅費特例で課税仕入OK

 

②企画旅行方式

・航空会社 課税売上

・旅行代理店 課税売上 (売上と仕入れの総額処理)

・利用者 旅行代理店がインボイス発行業者であれば課税仕入OK または従業員経費精算の場合は出張旅費特例で課税仕入OK

 

③チケットショップ方式

・航空会社 課税売上

・チケットショップ 物品切手の譲渡として非課税売上(インボイス発行なし、税額記載なし)

・利用者 インボイス発行を受けられないため課税仕入NG  従業員経費精算の場合なら出張旅費特例で課税仕入OK

 

 

インボイス導入前なら

①取次代理店方式
・航空会社 課税売上
・旅行代理店 実費+手数料売上
・利用者 課税仕入

②企画旅行方式
・航空会社 課税売上
・旅行代理店 課税売上 (売上と仕入れの総額処理)
・利用者 課税仕入

③チケットショップ方式
・航空会社 課税売上
・チケットショップ 物品切手の譲渡として非課税売上(インボイス発行なし、税額記載なし)
・利用者 課税仕入