人間とは本当に勝手な生き物で、健康な時は身体をめいいっぱい駆使して、自分の身体のことを省みることなんてないのに、病気が見つかると心が不安に押しつぶされそうになり、同じ状況の人はどうだったのか、ネットで病気名を検索しまくって、とにかくいろんな情報を集める。
斯くしてわたしも、4年前に乳がんと診断されたとき、抗ガン剤治療しているとき、自分の症状や精神状態は、同じ病気を抱える人はどうだったのか、いろんな方の闘病ブログを読ませていただいていた。
当時は自分自身に精一杯だったのだろう。同士のように感じ励まされていた方のブログにも、フォローすることもコメントすることもなく、こっそり読み逃げしていただけだったけど。
乳房再建をインプラントにするか、自家組織にするか決めかねていた時は、当時経験者のブログがあんまりなくて、ひとりで迷い悩ましい日々が続いた。
周りに同じ悩みを抱える人、抱えたことがある人がいないという不安感を感じていたと思う。
すっかり元気になって復職すると、病気も闘病ももう過去のことになった。
もともと仕事人間だったし、無我夢中で仕事して、一日の終わりは大好きなお酒を飲んで、寝落ちする日々が戻った。
検診前はちょっとドキドキするけど、まぁ大丈夫だろうと思っていたし、5年経ったらもうホルモン剤も飲まなくてもいいかもと、がんという病気に終わりが見えてきたと思っていた。
胃腸や便通の不調、なんかヘンだなぁというのは薄々感じていたけど、疲れのせいだと思ってたし、仕事は正念場だった。
大腸がんと診断されたとき、乳がんとは別のがん、多重がんだと言われた。
転移や再発でないからよかったですねって言われても、40代前半で2度目のがん告知はやっぱりショック。
同じ多重がんの闘病ブログを検索したけど、全然見つからなかった。
そして術後、MSI陽性で、遺伝子異常のリンチ症候群の可能性が高いと言われた。
聞いたことない言葉、当然検索すると、研究論文は出てくるけど、同じ病気の闘病ブログはほぼない。
共感できる人が見つからない、もやもやとした不安と孤独感。
二人にひとりががんになると言われている今、この瞬間もわたしよ同じように不安を抱えて検索してる人がいるかもしれない。
自分の経験や心情をただただ正直に綴ったら、もしかしたら誰かの役に立てるかもしれない。
これがわたしが4年の時を超えて、ブログをはじめようと思った理由です。
