小室淑恵氏による本作品も一読したので、記しておく。
本著はどちらかというと、タイトルにもある通り、チームでどう取り組むかに
主眼が置かれている。
一社員レベルではなかなか出来ることも少ないので、参考になった点としては
アクションプランを細分化し、計画的にこなして行くという、吉越氏の主張と
同趣旨のところ。
やはり、同じテーマについて考えていくと大体同じようなところに着地するものなのだろうか。
なお、本著には、2008年当時なのに在宅勤務のメリットがトクトクと書かれており、
コロナ禍の現在にピタリと当てはまるあたり驚かされる。
その他にも、褒める効用、全部議事録というやり方、朝メール夜メール、全員メンター制などが
紹介されていて参考になった。
吉越氏は全体の人生のために効率化という視点だったと思うが、小室氏はどちらかというと
会社の利益よりの考え方かもしれない。日本社会的には後者の方が一般的かもしれないが、
吉越氏の考え方のほうにより魅力を感じる。
会社なんぞやめたら何もくれないのである。会社なんぞ働いていてもミミズのしょんべん程度の
給料しかくれないのである。なら自分の人生のために生きようじゃないかと思えてくるのであった。