今回は、青山繁晴氏による、先日紹介のぼくらの祖国の続編。
前回語られた総論についての各論的な意味合いもあり、詳細な部分にも踏み込んでいる。
一部ではあるが要点は下記の通り。
・日本は独立しているようで、憲法もアメリカ製であり独立していない。
・憲法は西洋式な合理的なものがなければならないというが、実は17条の憲法から脈々と引き継がれたものが日本にはある。
・昔から天皇は民に襲われる心配がなかったから、京都御所は塀が低い。
・昔の天皇(仁徳天皇)は、民の住居からの飯を炊く煙が上がらないのに同情して、税を徴収するのを一時止めて質素な暮らしをしていたこともあった。
・士農工商はウソ。実は町民と武士のみ。中国のでっち上げにはまるな。
・沖縄基地は実施した合意に基づいて移転すべき。国と国との合意を反故にすると国際社会での信用を無くすし、現状の基地の場所は危険すぎる。
・武士道とは死ぬことと見つけたりというが、「主君のために」が抜けている。←確か西部進は、以前「好きなことのために」が抜けていると言ってっていた気がするが、解釈の違いか。自分はどちらかというと、後者よりかも。
などなど。(注:オーディオブックでのリスニングなので、完璧な理解・記述でない可能性あり)
感想としては、青山氏の祖国へのスピリットが感じられて、ぐいぐい引き寄せられるのは前著と同じだが、
幾分スピリチャル色が強いのが気になった。
白梅の塔に行って、まだ二人残されているのを感じたり、エルサレムのゴルゴダの丘で何かを感じ取ったりしているようだが、
実際、自分や他の一般人は、何かを感じられるか。感じたとしてそれが正しい直観なのか。
青山氏は一流の作家、活動家として独自の感を持っているのだろうが、主観を抜け出せていない感を感じてしまう。
しかし、彼の意見は非常にまじめであり、英霊、先祖に対するリスペクトも素晴らしいものがある。
これに倣い、自分のルーツ、つまり、どこから来て、何に生かされているのかということを問うことも必要と感じたのであった。
そして、いつか憲法も日本オリジナル版へ修正することの必要性も感じたのであった。