潜在的アルマジロの日々 -32ページ目
声を発さない、1日。
とても静かな、1日。
雨降りでも。
自分の声すら忘れそうなのだから
自分じゃない誰かの声なんて
憶えていられるはずがない。
どんな声色?
どんな声高?
どんな声癖?
だから探してしまうんだろうね。
だから箱を握りしめてしまうんだろうね。
呼
。
枠が透明でなくて良かった。
枠が透明で
枠の中身の渦が
ドアの向こう側で
丸見えだったらと想うと。
眩暈どころではすまないはず。
あまりにも真っ暗すぎて
あまりにも真っ黒すぎて
あまりにもドロドロすぎて。
今のように
隠れていられないだろうから。
少しだけ安心できた。
少しだけ
。
一進一退。
沈んでは浮かび
浮かんでは沈む。
少ない酸素の中で。
シルバーの山 羊が
チラつかない。
内に向かって。
すべての思考が
内に向かって。
少ない酸素の中で。
消去
近し。
境界を彷徨って
小さなポストを開けると
間に合わなかった
文字がポツリポツリと。
響かない。
想像していたほど
枠の中に染込んでこなくて
何だか拍子抜け。
驚かない。
文字には限界があるって
知ってるから。
華麗にスルー
。
ここでもないけど
あそこでもないはずなのに。
引き寄せられる。
どぅせなら
このまま流れに
流れてしまおうか。
流れが流れるままに。
どぅせ
グレーの渦には
飲まれているのだから。
眼を閉じて。
枠を空っぽにして。
どこ
だい?
着。
不自由の自由から
自由の不自由へ。
枠が痛み
スイッチの行方を
追いかける。
沁みるよ。
グレーの渦のその先まで。
ここ
じゃない。
12時間後。
何かに追われ
何かに焦り
何かに怯える。
戻ってくる頃には
届いているかな?
文字と、中身。
自分の中に響くかな?
境界越え
。
間に合わず。
届くか、届かないか
分からないまま
ドアのポストを開けてみる。
空っぽ。
いつものように、空っぽ。
このズレがすべてを
物語っているように
想えて仕方がないんだ。
ねぇ、届いてないんだ。
文字も、中身も。
間に合わず
。
あぁ、ねぇ、だからさ。
確実にズレてますから。
確実にブレてますから。
確実にソレてますから。
これが本当に文字の限界。
ズレも、ブレも、ソレも
修正不可能な場所に
いるんだろうか?
それもとも
ズレも、ブレも、ソレも
超えられる場所に
いけるんだろうか?
グレーの渦の底辺なのは
十分に知ってはいるけど
尋ねずにはいられないんだ。
ココは
ドコ?
あぁ、ほらね。
微妙にズレてますから。
微妙にブレてますから。
微妙にソレてますから。
これが文字の限界。
枠の中を映すことのできる
唯一の手段だけど
それは自分だけの事。
だから。
ここまでか。
消化不良
。

