腐った脳ミソの中を

 占領していたはずなのに

 この頃はさっぱりだ。


 


 


 想い出せないから

 想い出さない。


 想い出さないから

 想い出せない。





 

 ホントは、はじめから

 想い出せるような事柄なんて

 何にもなかったのかもしれない。


 かもしれない。





 かもする





   





 知らないフリの賞味期限。

 いつまでなんだろう?




 知らないフリの賞味期限が

 切れていることを知らないフリをして

 知らないフリを続けたら

 この季節は食中毒になりやすいんだろうさ。


 想っただけでも

 十分に気分が悪くなる。




 近いな。

 その感じだけは分かる。

 その空気だけは伝わる。





 手を伸ばせば






 





 待ってはいるけれど

 待ってはいない。


 待ってはいないけれど

 待ってはいる。



 けど。



 大抵の時間の間は

 そのどちらも忘れてる。





 そのことにクラッとする。





 切ってしまったのか。

 消してしまったのか。

 棄ててしまったのか。


 何て嘘。


 切られてしまっただけ。

 消されてしまっただけ。

 棄てられてしまっただけ。




 知らないフリをしているだけ。






 だけ





 





 少しの間、そっとしていおいたら

 要らない部分がそぎ落とされて

 ほどよいグレーの文字になってくれた。


 重くもなく

 軽くもなく。


 白でもなく

 黒でもなく。




 ほどよいグレー。




 後悔をしてるんじゃない。

 ただ怖がっているだけ。

 グレーの文字を受け取ってしまった

 キミからの返信を。




 ひどくグレー




 





 こんな夜の日。




 こんな夜のカホリのする夜に。

 ほんのりと海のカホリが混じる夜に。



 想う。

 想うでしょ。


 想わずにはいられないでしょ。




 真っ暗で真っ黒な夜に。




 無常なことばかりなくせに

 無常じゃないこと。


 枠が痛む場所は変わらない。




 真っ暗で真っ黒な夜でも。






 切り裂ける





 





 見張っているくせに

 さっさと見放す。


 適度に面白くなると

 過剰に面白くなくさせる。



 

 そんなに暇なのかい?





 他にやることがあるだろ?

 地球温暖化を食い止めるとか

 世界平和に奔走するとか

 幸福の雨を降らすとか。


 とか、さ。




 良いコトばかりだと飽きるのか。

 それならそれで仕方がない。

 キミの気分転換に付き合うよ。




 もぅ少しはね





 





 見張られてる。




 リアルに息継ぎをやめてしまいそうで。

 リアルにギブと叫びだしてしまいそうで。

 それでも涙目で過ごしていると。



 小さな小さな一滴が、ポタリと。



 ドアの向こう側では

 それはそれは小さな小さな一滴かもしれないけれど。


 真っ暗で真っ黒な枠の中では

 それはそれは小さな小さな一滴は

 それはそれは大きな大きな一滴になるんだ。



 

 一滴がポタリと堕ちた瞬間に

 波紋が大きく大きく広がって。





 眩暈がするほどに。





 眩しいよ





 





 ささやかな法則に

 ささやかに乗っかってみる。




 誰かに飛ばす文字を選ぶときは

 お日様の光が届いているときに。




 残念。


 お日様の光が届いているときに

 誰かに飛ばす文字を選んだはずなのに

 お日様の光がまったく届いていなかった。


 そこに並んでいたのは

 真っ暗で真っ黒な文字だけだったんだ。




 文字が詰まっている場所が

 お日様の光が届いていない

 グレーの塊の中だからね。



 今日はやめておこう。

 もう少し熟成させてやるんだ。






 漆黒




 

 





 歩み寄らない。

 歩み寄れない。


 どちらなのかは、分からないけど。



 

 それぞれが

 それぞれの

 想うような方向に

 それぞれに。


 向かっている先も

 交わらなくなっているんだ。




 ひたすらに、まっすぐに。





 平行線





  





 雨と一緒に流れてく。


 今までぎっしり詰まっていた

 つまらぬグレーの文字群が

 雨と一緒に流れてく。



 地下の奥深くまで染込んで

 もぅ二度と浮かんでくるな。

 地下の奥深くで閉じ込める。





 それでもあっさり蒸発して

 枠の中に滑り込んでくるんだろうね。

 除湿機をフル稼働させても

 枠の中に滑り込んでくるんだろうね。

 

 しっとりと。




 じっとり と。